こんにちは。TOMIZスタッフの三谷です。
今回は1年を通して人気の高いパンレシピ、「シナモンロール」についてくわしく解説していきたいと思います。
ふわっと柔らかなパン生地と、甘くて少しほろ苦いシナモンフィリングの絶妙なバランスで、ちょっとビターなコーヒーにも最高に合う「シナモンロール」。その基本的な作り方や人気レシピも合わせてご紹介していきます。
「シナモンロール」とは?
「シナモンロール」とは、リッチな菓子パン生地を長方形に伸ばし、溶かしたバターを一面に塗った上にシナモンシュガーを振りかけてロール状に巻いたもの。発祥はスウェーデンとされていますが、日本国内ではアメリカ・シアトルのシナモンロール専門店のイメージのある方が多いかもしれません。
▼アイシングをかけて仕上げるシナモンロール
カットした断面を上にしてオーブンで焼き上げるものが主流ですが、現代ではさまざまなアレンジで親しまれ、形やトッピングの材料、ロールに巻き込む具材なども多くのバリエーションを楽しむことができます。
また映画『かもめ食堂』の影響で、フィンランド風のシナモンロールもかつて一世を風靡しました。今も根強いファンの多い名作なので、映画を見て「食べてみたい、作りたい!」と思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
豆から挽いてじっくりドリップしたコーヒーと、シナモンロール。この組み合わせでゆったりとした時間を過ごしたくて、手作りシナモンロールにチャレンジする方も多いのではないかと思います。
「基本のシナモンロール」の作り方
藤野幸子先生のこちらのレシピは、生地をこねずに作れるとても簡単な工程のもの。フィリングはシンプルにシナモンパウダーときび砂糖を混ぜたものですが、お好みでレーズンなどを加えてもおいしくお召し上がりいただけます。
「基本のシナモンロール」の材料
人気の北海道産強力粉「春よ恋」を使用した基本のシナモンロールです。
<パン生地>
強力粉(春よ恋) 200g
カップ印 きび砂糖 12g
サフ(赤)インスタントドライイースト 3g
全卵 20g
牛乳 50g
水 85g
よつ葉バター(食塩不使用) 10g
ゲランドの塩(微粒) 3g
<フィリング用>
カップ印 きび砂糖 50g
オーガニック シナモン(パウダー) 大さじ1
<グラサージュ>
粉砂糖 適量
水 適量
「基本のシナモンロール」の作り方
<準備>
・材料を準備する。
・フィリング用のきび砂糖とシナモンパウダーは合わせておく。バターはレンジで溶かしておく。
生地作り
卵20gは溶いて、牛乳、水、溶かしバターと合わせる。ボウルに強力粉、きび砂糖、塩、ドライイーストを入れて手で混ぜる。
ボウルの粉類に合わせておいた液体(卵、牛乳、水、溶かしバター)を一度に入れて、ヘラで混ぜる。ひとまとまりになればOK。
ボウルの底に生地を広げる。まとめて生地を広げる動作を2~3回繰り返し、だまがなく滑らかになるまで繰り返す。生地をボウルに叩きつけ手前から向こうに折り返して表面を滑らかにする。
一次発酵
生地を丸めボウルに入れ、ラップをして倍の大きさになるまで1次発酵(30度で約1時間半。時間は目安で見た目で確認する)。2倍になればOK。
茶こしで強力粉を振ってカードをサイドから刺すようにして生地を取り出す。手で軽くつぶして空気を抜く。
成型
丸める。綴じ目を上にして棒で30cm×20cmに伸ばす。
途中伸びなかったら布を被せて5分おくと伸びやすい。(伸びにくかったら休ませながら2〜3回繰り返す)
溶き卵(分量外)を刷毛で塗る。きび砂糖とシナモンを混ぜたものをまぶす。
手前から軽く巻く。綴じ目をしっかり閉じる。
包丁で6分割する。クッキングシートを敷いた天板に並べ、1.5cm厚さになるよう手で軽く潰す。
二次発酵&焼き上げ
2次発酵。1.2倍まで発酵。(20度約30分。時間は目安で見た目で確認)。溶き卵(分量外)を刷毛で塗って、予熱したオーブン180度で約15分焼成。
仕上げ
粉砂糖と水を混ぜてグラサージュを作る。シナモンロールにグラサージュをスプーンでかける。
朝食に、おやつに気軽に作ってお召し上がりください!
定番から変形型まで!人気のシナモンロールレシピ
「シナモンロール」は非常に人気が高く、さまざまなアレンジを施したバリエーションレシピがあります。その中でも特に人気のレシピをピックアップしてみました。
ラムレーズンたっぷり!フロスティングにもシナモンを効かせて
南国ハワイをイメージしたシナモンロールです。 ラム酒漬けレーズンをたっぷりと巻き込んだ大人テイストのシナモンロールです。甘い中にもクリームチーズとシナモンのクリームが味の広がりを感じさせます。
ラム酒がポイントのパンではありますが、お子様やアルコールが苦手な方はドライレーズンをお湯で戻して代替、もしくは省いてもOKです。
お気に入りのマフィン型でチャレンジ!少し小ぶりなシナモンロール
TOMIZのマフィン型で超簡単パンレシピ。甘いシナモンとお好みのコーヒーで贅沢なおやつの時間はいかがですか?一度に6つも焼けるので家族や友達と一緒に召し上がってください。
りんごのおいしさをプラス!ひと手間で満足感アップのシナモンロール
シナモンペーストをぐるぐる巻き込んだシナモンロール。りんごも一緒に入れることで、シャキシャキした歯ごたえとジューシーな味わいがプラスされて、とってもおいしい!仕上げにアイシングをたっぷりかけていただきます。
油脂として「TOMIZ バターブレンドPRAIRIE(プレリー) 食塩不使用」を使用しています。バターとマーガリンの中間の油脂なので、常温に戻す手間なく使用でき、焼成後も生地をふんわり保てます。
天然酵母派の方に!黒糖の風味もどこか懐かしいとっておきレシピ
シナモンフィリングに黒糖を使い、シナモンのスパイシーな中にも優しい黒糖のどこか和風の風味が感じられるシナモンロール。生地の外側はややカリッとそして中はふわっと口溶けの良い食感です。
パウンド型&琺瑯バットでも焼ける!変幻自在なアレンジシナモンロール
シナモンロールと言えば型なしでそのままオーブンの天板に並べて焼き上げたり、ペットカップなどの使い捨て型を使うイメージがありますが、パウンド型や琺瑯バットなどでも焼き上げることが可能です。ここではご家庭にある焼き型を使用して作る「変わりシナモンロール」のレシピをご紹介します。
ミニ食パンのよう?スライスして食べるアレンジシナモンロール
パウンド型で焼く シナモンロールミニ食パン(gemomogeさん)
シナモンロールを食パン型で焼いて切って食べるレシピ。トーストできるので手軽に温かいシナモンロールの味が楽しめます。成形も切り込みを入れてねじるだけでお手軽にできるようにしています。
歯切れのよいサクッとした食感の生地にきび砂糖とシナモンが上品に香るシナモンロール。甘すぎないので飽きずに食べられるもポイントです。仕上げはグレーズで可愛く映えるように仕上げました。人気のパウンド型は現在入荷待ちですが、手に入ったらぜひ作ってみてくださいね!
お気に入りの琺瑯バットやスクエア型で!ちぎるのも楽しいアレンジレシピ
紅玉りんごのシロップ漬けを使って作るシナモンロールちぎりパン。焼き上がりに、たっぷりのアイシングをかけて仕上げます。甘酸っぱいりんごの風味とシナモンの香りがとっても相性良く、アイシングのシャリっとした食感と甘みがクセになります。
作る工程も食べる工程も楽しい、シナモンロールちぎりパン。テーブルの上に出しても映えるので、おもてなしレシピとしてもおすすめです。
シナモンフィリングのくるくるとした渦巻き模様が印象的で、アイシングやフロスティングをどのタイミングで食べるのか?という自分との駆け引きも楽しい、ちょっと特別なパン。だからこそ愛されるレシピが多いのかもしれません。バリエーション豊富なシナモンロールで、ぜひゆったりと楽しい手作り&おやつの時間を過ごしてくださいね。