お菓子作りに欠かせない香りのひとつであるバニラ。
バニラビーンズ、バニラエッセンス、バニラオイルをはじめ、フレーバー、エキストラクトと
多種多様なバニラ香料製品が並ぶ中、それぞれどのような違いがあるのか、
どのように選べばいいのかをわかりやすく推奨レシピも合わせてお伝えします。
バニラとは
バニラ(vanilla)とは、ラン科バニラ属の常緑のツル性植物。
名前の由来は、「小さなさや」という意味のスペイン語「vaina(バイナ)」が語源といわれています。
原産地はメキシコなどの中央アメリカとされています。
現在はマダガスカル、タヒチ、コモロ、インドネシア、ウガンダ、トンガなどの熱帯地域で栽培されています。
バニラの花言葉は「永久不滅」
バニラの花はトランペット型の6㎝ほどの大きさです。花自体に香りはなく、1日でしぼんでしまいます。
花の寿命は1日ですが、記憶に残る甘くて芳醇な香りに由来して「永久不滅」という花言葉になりました。
バニラを味わうにはまずこれから三大人気レシピ
バニラビーンズレシピ
バニラエッセンスレシピ
バニラ徹底比較
バニラエッセンス・バニラオイル・バニラフレーバー
富澤商店オリジナルの3種のバニラ香料。
生菓子向きで香りが素早く立ち上るバニラエッセンス、耐熱性があり焼き菓子向きのバニラオイル、生菓子・焼き菓子どちらにも適性があり、天然バニラの抽出物をふんだんに使用したバニラフレーバーと、それぞれ個性が異なります。安定感があり、比較的お手頃な価格が魅力。よくお使いになる用途に合わせて選んでいただくのがおすすめです。
バニラビーンズペースト
ペースト状で使いやすいバニラ香料。
厳選されたバニラビーンズの鞘(さや)から芳醇な香りを抽出し、有機砂糖(ブラウンシュガー)を混ぜてペースト状に加工しています。お好みの量に調整できるので使いやすく、無駄なくバニラの自然な香りを楽しめます。また、シード(種)も入っているためバニラビーンズ同様にお菓子を本格的に仕上げられる一方で価格がお手頃で安定的なのも魅力です。生菓子・焼き菓子どちらにも使え、それぞれの生地になじみやすいため使い勝手の良い商品です。
バニラエキストラクト
天然のバニラビーンズから抽出した成分のみを使用した香料。
エッセンス・オイル・フレーバーなどの香料と比較してやや高価ですが、自然由来の複雑で繊細な香りを楽しむことができます。主には火を通さない生菓子や冷菓、特にバニラを主張したいカスタードクリームやアイスクリームなどによく用いられます。
バニラビーンズ
多くのパティシエが愛用する、やさしく甘い芳香が特徴のマダガスカル産バニラビーンズ。
種の部分だけでなくさやの部分からも香気成分を抽出できるので「鞘(さや)」ごと使えます。香りを抽出したあとの「鞘(さや)」はよく乾燥させ、グラニュー糖と混ぜ合わせれば「バニラシュガー」として使えるので、捨てずに活用するのがおすすめです。
バニラに関するQ&A
- Q 開封したバニラビーンズのベストな保存方法は?
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A
バニラビーンズは本来、真空状態で冷蔵保存がベストです。ご家庭では空気になるべく触れないように密封して、冷蔵保存がおすすめです。
冷凍保存も可能ですが、冷凍・解凍を繰り返す過程で結露が生じて変質の恐れがありますので、あまりおすすめできません。
- Q 開封した液体の香料(エッセンス・オイルなど)はどのように保存したらよいですか?
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A
直射日光を避けて、冷暗所で保存していただければ大丈夫です。特に冷蔵庫に入れる必要はありません。
- Q 開封したバニラビーンズペーストはどのように保存したらよいですか?
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A
直射日光を避けて、冷暗所で保存してください。こちらも特に冷蔵する必要はありません。ペーストが瓶の口に付着していると固まって開封しづらくなりますので、使い終わったら瓶の口をきれいに拭き取ってからフタをすることをおすすめします。
- Q 使ったあとのバニラビーンズの活用方法はありますか?
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A
洗って乾燥させたあと、グラニュー糖と混ぜて自家製のバニラシュガーを作ったり、ラム酒やブランデーに漬け込んで自家製のバニラエキストラクトを作るといった使い方がおすすめです。自家製のバニラシュガーやエキストラクトはそれぞれまたお菓子作りやドリンクなどの風味づけに使用することができます。