こんにちは。自宅教室Nina kitchenを運営している三谷です。
爽やかな酸味&香りを合わせ持つ可愛らしい形のラズベリー♪
ケーキやデザートにのっていると、つい嬉しくなってしまう方も多いのでは?今回は、そのラズベリーについて深堀したいと思います!
後半では、ラズベリーピューレを使ったコラム限定公開の【ラズベリーマーブルパウンド】のレシピもご紹介しますよ♪
実は同じ!「ラズベリー」と「フランボワーズ」

ラズベリーとは?
「バラ科のキイチゴ属に分類される低木の落葉果樹です。キイチゴは漢字で『木苺』と書くように、木になるイチゴの総称で、その仲間は世界中に分布し、特に日本を含む北半球に多く自生しています。」※
ただ、野生種を含めると非常に多くの種類があり、市場に出回っているものは品種改良された栽培種に
なります。収穫時期は主に6~9月、涼しい気候を好むこともあり、現在流通している生のラズベリーの
多くはアメリカやカナダなどからの輸入品が多いですね。
では語源はどうでしょう?英語では「raspberry」と表記されますが、「rasp」は「やすり」という意味があり、ラズベリーの表面がザラザラしているので、そう呼ばれるようになったと言われています。
さてさて、フランボワーズとの違いは?というと、実は全く同じものです!
英語ではラズベリー(raspberry)ですが、フランス語でラズベリーのことを「framboise」(フランボワーズ)というので、呼び方が違うだけなのです。
レシピによって名称が違うこともありますが、同じもの、と覚えておくと良いですね。
※NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ⑱ ラズベリー ブラックベリー 2022年2月20日発行
著者 國武久登 (NHK出版)
余談ですが、我が家のラズベリーです♪ →
どうしてもフレッシュのラズベリーが食べたくて庭に植えています。(笑)
ただし、地下茎を伸ばして次々に広がっていく繁殖力の高さがあるので、庭植えには要注意!新芽の更新などの作業も必要なのです。今年は鉢植えでもチャレンジしようと策を練っています。

ベリーの仲間とラズベリーを比較してみた
よく見かけるベリーの仲間とイチゴとブルーベリーと比較してみましょう。

形状では、イチゴやブルーベリーは一粒ずつ独立して形を成していますが、ラズベリーはよく見ると
2~3㎜の小さな粒がたくさん見えますよね!実はラズベリーは、小さな実(小核果)が集まってできた集合体!なので、手に取るとポロポロと崩れやすいのです。また、ラズベリーは中央に穴が開いていますが、これは収穫する時に中心部分にある「花托」と「実」が離れるため、空洞になるのです。
一方イチゴの場合、私たちが食べている部分は実は「花托」が大きくなったもの。あの表面の粒つぶが「実」にあたります。イチゴもラズベリーと同じバラ科ですが、木ではなく、多年草と分類されています。ちなみにブルーベリーはツツジ科です。
ひとくくりにベリー類と言っても、それぞれ違った実の成り方をしているのも興味深いですね。
では、栄養面でどうでしょう。
ラズベリー | イチゴ | ブルーベリー | |
カリウム(mg) | 150 | 170 | 70 |
ビタミンA(β―カロテン)㎍ | 19 | 18 | 55 |
ビタミンC (㎎) | 22 | 62 | 9 |
食物繊維(g) | 4.7 | 1.4 | 3.3 |
炭水化物(g) | 10.2 | 8.5 | 12.9 |
ラズベリーやイチゴは、人間の体にとって大切なミネラルの一種「カリウム」が多いのが特徴的です。ビタミンCはイチゴに次いで多く、この三種の中では食物繊維が豊富ですね。また、ベリー類はポリフェノールの一種と言われるアントシアニンも豊富です。
最近では、ベリー類をサラダの具材にしたり、ドレッシングやお肉のソースにしたりと、日本でもデザート以外の料理に活用しているレストランも増えてきました。目でも楽しめて、お洒落に手軽にビタミン、ミネラルが摂れたら嬉しいですね。
目にも鮮やか♪ラズベリーマーブルパウンドのレシピ

今回、富澤商店のラズベリーピューレを使って「ラズベリーマーブルパウンド」を作ってみました!
甘酸っぱいラズベリーの香りがアクセント♪クリームチーズも入れていますので、しっとりコクのある生地になっています。アイシングにもラズベリーピューレを使って、可愛らしく仕上げますよ。
身近なパウンドケーキ型を使って作れるので、ぜひお試しくださいね♪
ラズベリーマーブルパウンドの作り方
▼作り方 所要時間80分(冷ます時間は含まない)
準備.
・バター、クリームチーズ、卵、牛乳を常温にもどしておく。
・薄力粉とベーキングパウダーを合わせておく。
・パウンドケーキ型にクッキングシートを敷いておく。
・オーブンは180℃に温めておく。

1. ラズベリーソースを作る
鍋にラズベリーピューレとピューレ用のグラニュー糖を入れて
ゴムベラで描いた跡がしばらく残るまで煮詰める。冷ましておく。

2.
ボウルにバターとクリームチーズを入れてハンドミキサーで混ぜクリーム状にし、
グラニュー糖と塩を加え、さらに混ぜる。

3.
卵を2~3回に分けて入れ混ぜる。もし分離しそうに
なったら分量の粉を大さじ1ほど加え混ぜ調整する。

4.
アーモンドプードルを入れゴムベラで混ぜる。

5.
粉と牛乳を交互に入れ混ぜていく。
薄力粉&ベーキングパウダーの1/3をふるい入れ、ゴムベラで切り混ぜる。
粉っぽさが残るうちに牛乳の半量を入れ切り混ぜる。

6.
さらに薄力粉&ベーキングパウダーの1/3をふるい入れゴムベラで切り混ぜる。
粉っぽさがあるうちに、残りの牛乳を入れ切り混ぜる。
レモン汁も入れ混ぜる。

7.
最後に残りの薄力粉&ベーキングパウダーをふるい入れゴムベラで切り混ぜる。

8.
出来上がった生地を別のボウルに100g取り分ける。


9.
100gの生地にラズベリーソース、フリーズドライラズベリー
フレーク、Wiltonレッドアイシングカラーを極少量入れ、ゴムベラで切り混ぜる。

10.
クッキングシートをしいたパウンドケーキ型にプレーン生地、ラズベリー生地が
交互になるように入れ、軽く台の上で空気を抜く。

11.
スプーンの柄などで、ぐるっと2~3回混ぜ、180℃のオーブンで大きく膨らむまで焼き、その後は170℃に下げて合計45分前後焼く。

12.
竹串を指して生っぽい生地がついてこなければOK。

13.
粗熱が取れたら、ラップでくるみ冷ます。水分を逃すことなく冷ますことでしっとりとする。

14.
アイシングを作り、ラズベリーマーブルパウンドの上に塗る。乾かないうちに
フリーズドライフランボワーズ、ピスタチオダイスを飾る。
【補足】
ラズベリーソースを生地に入れて焼くと薄紫色に退色するので、色素をごく少量
使用しました。
ラズベリーマーブルパウンド作りにおすすめな商品
ラズベリーが使われたおすすめのレシピ
ラズベリーの風味と色合いでキュンとするお菓子づくりを楽しんで♪

甘酸っぱくて可愛らしいラズベリー♪いかがでしたか?
ラズベリーの独特な香りと酸味、お好きな方も多いのではないでしょうか。
なかなか、生のラズベリーに出会うのは難しいですが、冷凍やフリーズドライの技術も発達しているので風味も色合いも存分に楽しめます!パティスリーやベーカリーなどでよく目にするラズベリーのケーキやデニッシュなど、ちょっと敷居が高いな、と思いがちですが、冷凍ラズベリーやフリーズドライラズベリーなどうまく取り入れれば、お洒落なパウンドケーキやマフィンなど手軽に美味しく作れますよ!ぜひお菓子作りに取り入れてみてくださいね。
富澤商店のレシピサイトには、他にも色々なラズベリーのレシピがありますので、ぜひ作って
みてくださいね!
ちなみに余談ではありますが、こちらのラズベリーマーブルパウンドをのせているお皿は、実はイギリス在住時に絵付けをしたものです。ラズベリーの雰囲気にぴったりだったもので使用いたしました!
一筆一筆描いた当時のことを思いながらの撮影は楽しいものでした。こんなところで役に立つとは!
読者の皆さまも、お菓子作りを楽しむのとともに、お気に入りのお皿やアイテムでティータイムを演出し楽しまれてくださいね♪ それではまた次回のコラムでお会いしましょう。
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