こんにちは。TOMIZスタッフの三谷です。
朝食に食べたいパンとして、食パン専門店のシンプルで柔らかな食パンが話題ですが、これに負けない人気の王道パンが「レーズンパン」。レーズンが加わることでよりしっとり、リッチな味わいが楽しめます。今回はその基本のレーズンパンレシピと、おすすめレシピを合わせてご紹介します。
おいしい「レーズン」の選び方とは?
レーズンにはたくさんの種類がありますが、定番の一番人気は、お手頃な価格でたっぷり使える「カリフォルニア産レーズン」。防腐剤や添加物を一切使わず、天日干しでぶどうの甘みや旨味をぎゅっと凝縮したおいしさが楽しめます。オイルコートもありません。
また同じカリフォルニア産レーズンの中でも、有機栽培で育てられた「有機レーズン」も人気です。定番のレーズン同様にオイルコートなしで、やや酸味のある爽やかな味わい。レーズン種の自家製酵母を作る方にも根強い人気です。
おすすめアイテム レーズン商品一覧(全23件)
「レーズン」をもっとおいしく使うには?
そのまま食べてももちろんおいしい「レーズン」ですが、ふっくら、しっとりとしたお店の「レーズンパン」みたいな仕上がりを目指すなら、ぜひ「下処理」を。
「下処理」の基本は、レーズンを「湯戻し」すること。「湯戻し」のやり方は非常に簡単です。
▼レーズンを「湯戻し」している様子
レーズンをボウルなどに入れ、お湯をひたひたになるまで注ぎます。5~10分後ザルにあげ、よく水分をキッチンペーパーでとってから使用します。「湯戻し」をしてから使用することで、レーズンが生地の水分を吸わなくなり、生地をしっとりと焼き上げることができるのです。
「基本のレーズンパン」の作り方
藤野幸子先生のこのレシピは、前述の「湯戻し」をしてからレーズンを使います。
熱湯につけることで柔らく美味しくなりますが、ぶどうの美味しさが抜けてしまうのでつけ過ぎないように注意しましょう。 またこのときの「湯戻し」した戻し汁を捨てずに、仕込み水として使うのがポイント。戻し汁には凝縮されたレーズンの旨味が出てしまうので、そのおいしさもしっかりとパン生地の中に取り入れます。
たっぷりの干しぶどうを入れた食パンです。
食パン生地は、ふわりとしたパンになるようにしっかりと練って生地を仕込みます! レーズンパンがお好きな方はぜひ試してみてください。レーズンの種類を変えてみても楽しめます!
●材料(1.5斤型 1個分)
最強力粉(スーパーキング(日清製粉)) 320g
カップ印 きび砂糖 20g
ゲランドの塩(顆粒) 5g
無糖ヨーグルト 20g
北海道スキムミルク 15g
モルトシロップ(ユーロモルト) 1g
サフ(赤)インスタントドライイースト 4g
水とぶどうの漬け汁と水を合わせたもの 230g
よつ葉バター(食塩不使用)(室温) 15g
有機レーズン 110g
【使用する型】
アルスター食パンケース(包装付) / 1.5斤 1個
ショートニング(有機栽培使用) 適量
準備
材料を用意して、食パン型の内側にショートニングを塗る。
レーズンはさっと水で洗ってボウルに入れ、沸騰した湯をレーズンがかぶるくらいまで注ぎ、5分つけおく。レーズンは手で軽く水気を絞る。レーズンをつけておいた汁に水を足して、230gにする。汁の粗熱が取れ、人肌になるまで冷ましておく。
生地作り
水を足して230gにした戻し汁に、ドライイースト、モルトシロップを混ぜて、2~3分置いてから無糖ヨーグルトを加えて混ぜる(ダマになっていても良い)。ボウルに最強力粉、きび砂糖、塩、スキムミルクを入れて、手でよく混ぜる(スキムミルクがダマになっていたら手で潰す)。
粉に液体を一度に加えて、ひとまとまりになるまで手で混ぜる(ダマになっていても良い)。乾いた布、またはフタをかぶせて、15分室温に置く。
15分室温に置いた様子がこちら。一旦ボウルから取り出し、生地を叩くように5分こねる。
生地を丸めてボウルに入れ、乾いた布をかぶせて15分休ませる。15分経ったら、再び台に移して叩きながら、薄い膜ができるまでこねる。
薄い膜ができた様子がこちら。室温に戻したバターを広げた生地にのせる。
手前から丸める。再び薄い膜ができるまで叩いてこねる。
バターが完全に混ざり、薄い膜ができた様子がこちら。一旦生地を広げて、準備しておいたレーズンをのせて周りから包み込む。
一次発酵
レーズンが均一に混ざるまでこねる。丸めてボウルに入れて乾いた布をかぶせ、2倍になるまで発酵(27度で約1~2時間。時間は目安で、見た目で確認してください)。
生地の大きさが2倍になったら、パンチをする。打ち粉(強力粉・分量外)を振って台に取り出し、左右に3つ折り、上下に三つ折りする。
丸め直してボウルに入れて、フタをかぶせて2倍になるまで発酵させる。目安は27度で約1時間。見た目で確認してください。2倍に膨らんだ様子がこちら。
分割・成型
ボウルから取り出して、2分割する。手粉をして、手で叩いて空気を抜く。
丸める。乾いた布を被せて、10分置く。
とじ目を上にして叩いて空気を抜きながら、上下三つ折りにする(少し楕円になるようにする)。さらに上下三つ折りにする。生地が手につくようなら粉を振りながら、細長い形になるようにする。
生地を90度回転させ、手前から巻く。もう一つの生地も同様に成形する。型に生地を入れて、手で軽く潰して高さを揃える。
二次発酵・焼き上げ
生地が型のフチより1cm程上にくるまで、布を被せて発酵させる(27度で約2時間、時間は目安で、見た目で確認してください)。予熱したオーブンで、190度で約35分焼き上げる。
焼き上がったら、台などに型を打ち付けてから型から出し、粗熱を取って完成。
しっとりリッチなレーズンパン。大きめサイズで焼き上げることで、より一層しっとりした生地とふっくらレーズンの相性をたっぷりと味わうことができます。レーズンパンがお好きな方はぜひ一度チャレンジしてみてくださいね!
小さめの型で焼き上げてもかわいい、レーズンパンレシピ
王道・定番の食パン型でなくても大丈夫!パウンド型やスリムタイプの食パンケースを使っても、食べやすいサイズのかわいいレーズンパンを焼くことができます。
動画でもチェック!パウンド型で焼くレーズンパン
強力粉に「春よ恋」を使用しています。どんなパンを作っても相性がよく、オススメです♪
今回はレーズンを使ったレシピをご紹介します。
▼動画でもチェック!「レーズンブレッド」の作り方
生地作りはホームベーカリーにおまかせ!スリムなレーズンパン
スリム食パン型で可愛らしいレーズンパンを焼きましょう!3種のレーズンをたっぷり混ぜ込んだほんのり甘いパンです。小さく丸めたら型に詰めていくだけなので、気軽に作れます♪スライスするとミニサイズになるので、おやつにもぴったりですよ♪
このレシピでは色とりどりの3種のレーズンミックスを使用しています。断面のかわいさもポイントですね!
おすすめアイテム 3種のレーズンミックス / 100g 367円 (税込)
ホームベーカリーでも焼き上げOK!お手軽レーズンパンレシピ
パン作りはホームベーカリー派の方にもおすすめできるお手軽レーズンパンレシピがこちら!
ホームベーカリーに材料をセットするだけでも、とびきりおいしいレーズンパンが楽しめます。
早焼きモードで作る!旨みたっぷりのレーズンパン
ホームベーカリーで作るふわっとリッチなレーズン食パン(海野綾子先生)
サワークリームをたっぷりと使ったリッチなレーズン食パンをご紹介いたします。サワークリームのほのかな酸味と保湿性によって、味に深みがあり、とってもふんわりとした美味しいパンがホームベーカリーで、たった2時間半程度(早焼きモード)で作れちゃいます!慣れてる方はこのレシピで1斤型で焼いてみても良いでしょう。
グルテンフリー!米粉100%でもおいしいレーズンパンに
パン用米粉、ミズホチカラで作る米粉100%パンをホームベーカリーで作ります。卵あり、乳製品なしです。
ぜいたくに、焼きたてをざっくり割って食べてみてほしいですが、きれいに切り分けたいときは、しっかり冷めてから、底の部分を上にして切ると切りやすいです。
このレシピで使用している米粉はこちら。
米粉100%でもふっくら膨らむと人気のミズホチカラ、ぜひお試しくださいね。
おすすめアイテム 熊本県産米(ミズホチカラ)パン用米粉 / 1kg 788円 (税込)
王道で定番のレーズンパン。型を使っても、ホームベーカリーを使ってもおいしく焼き上げることができます。お気に入りのレーズンを使って、ぜひお気に入りのレーズンパン作りにチャレンジしてみてくださいね。