さらしあんとは?戻し方や使い方と簡単おすすめレシピ2選

和菓子

こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。

今月は知って得するシリーズ。食べたい時、作りたい時すぐに!甘さの調整も可能で、ストックも便利な「さらしあん」について注目します。
こんな便利なものがあったのかと思うほど!なんで今までストックせず、使わずにいたんだろうと感じました。その感じたことを広めずにはいられない・・・!!
今回も大きな収穫を得て、あんこの幅を広げて頂ければと思います。
あんこを作るだけに止まらず、派生する桜餅と黒ごまあんぱんもぜひお試しください!

さらしあんとは?

さらしあんとは、小豆を煮て皮などを取り除いた生餡を乾燥させた粉末状のもの。
乾燥あんこなんて言われる方もいらっしゃいますね。さらしあんは無加糖でお砂糖が含まれていないので自身の好みの甘さでの調節が可能です。また乾燥した粉末状なので作る分だけを出して使える上に、保存しやすくとても便利!さらしあんにお砂糖を加え、練り上げることで簡単に「こしあん」ができます。
富澤商店には白あんができる商品も。こちらは白いんげん豆だけから作った生餡を水で晒し乾燥して作られています。同じように加糖して練り上げることで、簡単に白あんを作ることができます。

粉末の『さらしあん』どうやって使うの?

富澤商店で取り扱っているさらしあん。
あんこを想像させる色合いなので、間違えることがないと思います。

150gと手に取りやすい量なのですが、ここから出来上がるあんこ(こしあん)の量は550~600gになります。富澤商店で取り扱う「こしあん」の類と同じくらいの量を想定してもらえればよいかと思います。

早速、こしあんを作っていきましょう。

<材料>

わが家は甘さ控えめが好みなので砂糖の量は220gにしました。甘いものがお好きな方は240gまでを目安に調整してください。

鍋に水、さらしあんを入れてよく溶き混ぜます。中火にかけて、煮立ったら砂糖、塩を入れて焦げ付かないように中火で混ぜます。

中火の火加減にもよりますが、徐々にとろみがついてきます。次第につまってくるので、火を止めずに練っていきましょう。

仕上がりはこの程度の粘度がでるまでを目安に。ぜんざいからこしあんになりました。笑

小分けにして冷凍も可能です。お好みの甘さに仕上がったこしあんを何に使うか、イメージが膨らみます。

鮮やかな桜色の和菓子を簡単に『桜餅』を作ってみよう

桜餅といえば、薄力粉や白玉粉で作る薄皮にこしあんを巻く関東風。道明寺粉を赤色素で色付けするもちであんこを包む関西風の二種類があります。
今回は富澤商店で扱う便利食材があるので、そちらで手軽に関西風の桜餅を作ってみましょう!

使用するのは「道明寺粉(3割ピンク)」です。
国産のもち米を1/3に割り、ピンクに色付けされているため、色素を別で用意する手間が省けます。

道明寺粉は水で洗い、ざるで水気をきります。
耐熱容器に同量の水とともに入れ、1時間ほどおきます。写真は1時間ほどおいた後の状態になります。

※桜葉の塩抜き

桜餅を作る上で大事な桜の葉の塩漬け。
水煮浸して塩抜きをしておきます。状況やお好みによりますが、20分程度を目安に。

1時間ほど水に浸した道明寺粉はラップをして電子レンジ500Wで3分加熱します。
一度混ぜて、さらにラップをして電子レンジ500Wで2分加熱します。

上記を加えて、ゴムベラで切るように混ぜます。
この時、道明寺粉がまだ固いようであれば、同様のワット数で様子をみながら加熱を加えてください。
これで桜餅の生地が完成しました!(お手軽!!)

道明寺粉はラップに包み、棒状にして10等分にします。
1個をラップで挟んで丸型に伸ばし、こしあん20gを丸めたものを包んで、俵型に調えます。
余分な水気をとった桜の葉の塩漬けに巻いて、桜餅の完成です!!

手作りこしあんアレンジ!『黒ごまあんぱん』

たっぷり作ったさらしあんの有効利用にごまあんぱんはどうでしょうか?
好みの甘さに仕上げたこしあんにねりごまを加えるだけで簡単にごまあんが完成します。

作り方はとても簡単!
さらしあんで作ったこしあん、または完成したこしあんでもお手軽に作れますよ。

上記を合わせて練り混ぜて完成です。

強力粉は「キタノカオリ」を使用しました。

上記の材料をパンケースに入れ、パン生地コースで作ります。
ベンチタイム15分後、生地とあんは6等分に分割し、パン生地であんを包みます。

二次発酵後、パン生地の表面に牛乳を刷毛でぬり、黒ごまを散らします。
190℃のオーブンで13~15分焼いて完成です!

ストック可能!甘さはお好み調節可!食べたい時に食べられる「さらしあん」を味わおう!

ストックできる乾物食材は、欲望を満たす便利アイテムです。
食べたい!作りたい!そんな時に日を空けず作れるのは最大の喜びにつながります。

さらに、気分や用途に合わせて甘さの調節が可能。痒いところに手が届きすぎている「さらしあん」です。スイーツに限らず、パン、料理に活用の幅を感じました。

みなさんもぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。

富澤商店ちょりママレシピも合わせてどうぞよろしくお願いします!

コラム執筆:ちょりママさん

ちょりママさん
料理家 西山京子(ちょりママ)

フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。

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