レシピID 20160317133013
今回は、和菓子の世界には欠かせない薯蕷饅頭にチャレンジしてみましょう。
真っ白で気品溢れる薯蕷饅頭は、材料も見た目もシンプルですが、素材の味や作り方がダイレクトに表れるだけに、難易度はちょっと高め。 生地には膨張剤は一切入らず、大和芋のコシで膨らませています。 でも、自分で作った蒸したての薯蕷饅頭の美味しさは格別! ぜひ練習してコツを掴んで、ふっくらとおいしいお饅頭が作れるように頑張りましょう。
日持ち:2日(保存環境によりますので出来るだけ早くお召し上がりください)
※レシピや画像の無断転載、営利目的利用はご遠慮ください。
※終売商品が含まれている可能性がありますので、ご了承ください。
※アレルギーに関しましては、各自ご使用の材料の表記をご参照ください。
下準備 1
蒸し器の蓋に布巾をかぶせ、水蒸気が下に垂れるのを防ぎます。
蒸し器を火にかけ蒸気を上げておきます。
2
蒸し器に乾いた布巾を敷き、その上にセパレートペーパーを敷きます。
3
極上こしあんは30gずつ分けて丸めておきます。
作り方 1
生地を作ります。大和芋は皮を剥き、目の細かいおろし金で丁寧にすりおろし、50g計量します。
*夏季は芋のコシが弱くだれやすいので、冷蔵庫でよく冷やしてから使ってください。
2
ボウルに上白糖を入れ、(1)を加え、なめらかになるように手でよく混ぜます。
*手がかゆくなる人は、すりこ木を使って混ぜましょう。
*混ぜすぎるとコシがなくなって生地がだれてしまうので注意しましょう。
3
別のボウルに薯蕷(じょうよう)粉を入れ、粉の真ん中に(2)を入れます。
表面についた粉を畳み込むように、手で静かに捏ねます。
一度にたくさんの粉が芋に入りすぎると生地がいたんでしまいます。
ポイント
*薯蕷(じょうよう)粉が全て入り、且つ表面は粉をまとってさらっとしている状態が捏ねあがりの目安。べたつくまで捏ねるのは捏ねすぎです。
*生地を軽くたたいてポンッと音がするのも、良い生地の目安です。
4
薯蕷(じょうよう)粉を手粉に使い(分量外)、生地を15gずつに分けます。
5
生地の綺麗な面が表に来るように、切り口を内側にして、生地を手のひらで広げ、極上こしあんを包みます。
6
閉じ口を下にして丸腰高(真ん丸のボール状というよりはやや高さがあり、下がすぼまっている状態)に整え、刷毛で余計な粉を払います。
7
乾いた布巾とセパレートペーパーを敷いたセイロに並べ、中~強火で約10分蒸します。
8
蒸し上がったら、手にごく少量のサラダ油(分量外)をつけ、蒸し器から饅頭を取り出し、セパレートペーパーの上に乗せて冷まします。
〈アレンジ〉
薯蕷饅頭は通年いただけるお菓子ですが、上に桜の塩漬けや木の芽などを乗せて、季節のお菓子としても楽しめます。
和菓子家 大森慶子が主宰。
2005年東京製菓学校卒業したのち、和菓子店での勤務を経て、2008年より「ユイミコ」としての活動を開始。
巣鴨にアトリエを構え教室を開催する他、世田谷、青山など各地でも和菓子教室を開催。
最新刊『おうちカフェでおもてなし ユイミコの和スイーツ』(世界文化社)が2020年6月に発売。
敷居が高いと思われがちな和菓子を気軽に楽しんでもらうための活動を広げる。
その他著書:『道具なしで始められる かわいい和菓子』
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