こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は知って得するシリーズ。クリスマスのお祝いに何か作りたいと思っているけれど、新しいものがないかなと探している方、大好きで毎年作っている方、そうはいっても楽に作りたい方、さまざまな視点からおすすめの発酵菓子を深掘りしていきます!
ぜひ、今年のクリスマスのお祝いに召し上がってくださいね。
イタリア発祥の発酵菓子
イタリア発祥と言われるパンドーロ。クリスマスのお祝いの日に作られる大型の発酵菓子です。
本来は八星の大きな円錐の専用型があり、裾広がりでシンプルな生地で作られます。
クリスマスに作られることで有名なドライフルーツがたっぷり入ったパネトーネは皆さんもご存じですよね。パネトーネはイタリアのミラノ発祥、パンドーロはイタリアのヴェローナ発祥とされています。
パネトーネもパンドーロも、特徴は卵やバターをたっぷり使ったリッチ生地。断面からも分かる卵(卵黄)の割合が多いことが想像つきます。
パネトーネはドライフルーツなどがたっぷりと入っていますが、パンドーロはトッピングなどの混ざりものはなしで、シンプルな黄金色。また、バニラビーンズやカカオバターも入り、風味豊かなパン菓子です。
本場のパンドーロは自然酵母を使用し、作るだけでも2日かかるという代物。
元種生地と本生地の発酵時間がそれぞれ長く、焼き上がった後も2日程置いてから食べる慎重っぷりなんです。
我が家でもパネトーネの認知度は上がったので、今年はパンドーロに挑戦してみたい!
しかし、!!挑戦段階で型まで購入するのは少し考えたい。(弱気)
さらに、!!何日もかかるのは避けたい。(せっかちゆえ)
なんなら、!!生地作りも楽にしたい。
当日に作れて食べれて、面倒な生地作りは誰か(何か)に託したい。
ホームベーカリーとは日々お友達なので、今回もお願いしてみました!!
これからご紹介する簡単レシピなら、今年はパンドーロに挑戦してみようかな?と思っていただけますと嬉しいです。
ホームベーカリーを使った、パンドーロの簡単レシピ
今回使用する型は、クグロフ型(小・直径約14㎝)です。
もう一回り大きいもの(直径16~17㎝)をお持ちの方は、そちらもよさそうです。
パンを捏ねる工程では、お使いのホームベーカリーに従って材料を入れてください。
牛乳50ml、全卵1個、卵黄2個、春よ恋ハードブレッド専用粉200g、砂糖35g、はちみつ12g、バニラペースト3g、ドライイースト(耐糖性)3gを入れ、「こね」モードを使って一度生地をこねます。
「こね」モードがない方は、「パン生地」モードの途中まで進めてください。
風味の決め手となるカカオバター10g、バター(食塩不使用)40gも準備しておきます。
カカオバターは湯せんにかけて溶かし、バターは室温に戻してやわらかくしておきましょう。
「こね」モードが終了したので、準備したカカオバターとバターを入れ、「パン生地」モードで生地を仕上げていきます。「パン生地」モードをすでに選択している方は、途中で一時停止してカカオバターと入れてください。
「パン生地」モードが終了したら、生地をパンケースから出し、こね台の上でベンチタイムを15分とります。乾かないように湿らせた布巾をかけておきましょう。
ベンチタイムの間にクグロフ型に分量外のバターをしっかりと塗り準備しておきます。
ベンチタイムを終えたら、生地を丸め直し、閉じ目を上にします。
中央に穴をあけ、クグロフ型に入れて生地を押して全体に行き渡らせます。
35~40℃で30~40分、確かな膨らみを感じ、型から盛り上がるくらいに発酵させましょう。
180℃に予熱したオーブンで10分焼き、160℃に下げて18~20分焼きます。
型にいれたまま網の上で冷まします。
型からの取りだすときのポイントは、シフォンナイフなどを使って少しずつ型の周りを剥がしていくと取れやすいです。
バターをしっかり塗ると取れやすくなるので「型のバターはマスト」でお願いしますね。
仕上げに粉糖をかけてどうぞ!
生地の甘さは控えめなので粉糖たっぷり派、さらっと派。お好みでどうぞ!
焼き上がりはとても風味豊か!さすがリッチ生地ゆえの、でしょうか。
富澤商店のレシピページの方でもパンドーロのレシピを公開しています。合わせてチェックしてくださいね。
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パネトーネ種パウダーで風味を足してみると
本来パンドーロは自然酵母で作るもの。
少しでも寄り添えるように別パターンでも作ってみました。
パネトーネ種パウダーは、小麦に対して2~5%で使用するもの。
今回は上記のレシピにパネトーネ種パウダーを4gほど追加で入れ、違いが出るのかを検証してみました。
上記のレシピ工程のうち、型に入れて発酵した後の様子がこちら
焼きあがった様子がこちら
このように、見た目では大きく差は感じられませんでした。
ですが、パネトーネ種パウダーを入れたものは、焼き上がりの匂いがとても香ばしく感じられます。
分かり易いように通常レシピと、パネトーネ種パウダー入りレシピのパンドーロを並べてみました。
並べてみるとどうでしょうか。
若干、パネトーネ種パウダー入りのほうに高さが出ました。
断面をカットしてみるとその差がもう少し確認できるでしょうか。
パネトーネ種パウダーなしは、しっとり感がある。
パネトーネ種パウダー入りは、ふんわり感と高さがある。
以上が今回の比較検証でした。
我が家で作ってみたらこんな違いが出たなど、新しい発見があるかもしれません。
今年のクリスマスは、シンプルでリッチな発酵菓子でクリスマスを是非味わってください♪
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
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コラム執筆:ちょりママさん
フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。