こんにちは。TOMIZスタッフの三谷です。
ちょっと本格的なお菓子作りにもチャレンジしたいシーズンですね。今週土曜日、10月9日は「マカロンの日」だとご存じでしたか?今回は「マカロンの日」に合わせて、ギフト菓子としても人気の「マカロン」の失敗しにくい作り方とおすすめレシピをまとめました。はじめてのマカロン作りでも安心のお助けアイテムから、わかりやすいテクニック動画まで、一気にご紹介します!
マカロンとは?
マカロン(Macaron)とは、粉末状のアーモンド、砂糖、卵白を主な材料として使用するフランスを代表する焼き菓子の一種。表面はカリっとしていて中身はしっとりと湿り気のある食感が特徴的です。
「マカロン」という言葉で私たちがイメージするのは実は「マカロン・パリジャン(パリ風のマカロン)」と呼ばれるもので、色とりどりに焼き上げたツルっとした表面の丸い生地2枚で、ガナッシュやクリームを挟むというスタイルのもの。一方、フランスの各地方には郷土菓子として古くから作られてきたさまざまなマカロンがあり(ナンシーやアミアンのものが有名)、こちらはもっと素朴な印象の焼き菓子です。
いずれのマカロンもアーモンド、砂糖、卵白を使うという基本的な材料は同じ。地方ごとに形を変えながらも、フランスでは昔から愛されてきたお菓子であることがわかります。
「基本のマカロン」の作り方
それでは改めて、「基本のマカロン」の作り方をおさらいしてみましょう。「マカロン」は天候や気温に仕上がりが左右されてしまう繊細なレシピでもありますが、コツさえつかめば、ご家庭のオーブンで美しく焼きあげることも夢ではありません。
★色をつける場合(お好みで)
■ピンク色
食用色素 紅色 耳かき2杯
■キャラメル色
食用色素 紅色・黄色 各耳かき2杯
■チョコレート色
食用色素 紅色 耳かき1杯
VALRHONAカカオパウダー 7g
■抹茶色
抹茶パウダー 3g
【バタークリーム ※作りやすい分量です(使用するのは150g)】
バター(食塩不使用) 225g
卵黄 60g
グラニュー糖 95g
水 35g
バニラエッセンス 5滴
準備
・オーブンを210℃に温めておく(予熱)。
・グラニュー糖と乾燥卵白をよく混ぜておく(A)。色素を入れる場合はここで粉のまま混ぜておく。
・アーモンドパウダーと粉砂糖を手で軽くすりあわせてからふるい、冷蔵庫で冷やしておく。カカオパウダーや抹茶を入れる場合は、ここで一緒にふるっておく。
・バタークリーム用のバターは室温に戻し、クリーム状にしておく。
基本のマカロンの生地を作る
ボウルに卵白を入れ、コシをきるようにさらりとした状態になるまで溶きほぐしたら、小さじ1杯程度の(A)を加え、ハンドミキサーの高速で泡立てる。柔らかいつのが立つ程度に泡立ってきたら、残りの(A)を2回に分けて加える。
(A)をすべて加えた後もさらに泡立て、きめ細かくしっかりとした固いメレンゲを作る。そこに、ふるっておいたアーモンドパウダーと粉糖をふり入れ、最初はゴムべらでさっくり混ぜる。
全体が混ざったら、口の広いボウルに移す。ゴムべらまたはスケッパー(カード)の面を使い、やや練りつぶすようにていねいに混ぜ合わせる。メレンゲの泡をある程度つぶして、生地の固さを調整していく。
つやが出て、持ち上げるとリボンのように落ちるようになれば混ぜ終わり。混ぜすぎると、マカロンらしいふっくらとした形になりません。
マカロン生地を絞って、乾燥させてから焼き上げる
生地を#9(10mm)の丸口金をつけた絞り袋に入れ、オーブンシートの上に間隔をあけて3cm程度の大きさに絞り出す。指で触ってもつかなくなるまで、表面を乾燥させる。※温度や湿度にもよりますが、30分~1時間30分位かかります。
210℃のオーブンに入れ、約3分ほどで「ピエ(※)」ができたら、140℃に下げて約7~8分焼く。
焼き上がったら天板のまま冷まし、あら熱をとる。
※「ピエ」とは、フランス語で「足」という意味。マカロンの下部にできる特徴的な膨らみを足に見立ててこう呼びます。この「ピエ」ができるのがマカロン成功のひとつの目安とされています!
バタークリームを作る
耐熱容器に水とグラニュー糖を入れ混ぜる。600wの電子レンジに1分かけて、軽く混ぜてからさらに2分30秒かけてシロップを作る。※電子レンジが完全に冷えた状態で加熱を行ってください。
レンジにかけている時間が残り2分くらいになったら、ハンドミキサーで卵黄を泡立て始める。卵黄が全体的に白っぽく泡立ってきたら、ハンドミキサーで泡立てながらシロップを少しずつ垂らし入れる。
あら熱がとれるまで、低速で泡立て続ける。あら熱が取れたらクリーム状のバターを3回に分けて加え、なめらかになるように混ぜ合わせていく。
バニラエッセンスを加えて混ぜ合わせる。
あら熱のとれたマカロンをオーブンシートからはがし、半分のマカロンに(15)を5gずつ絞る。残りのマカロンと組み合わせる。乾燥を防ぐため、タッパーなどの密閉容器に入れ冷蔵庫でひと晩休ませる。
※ひと晩休ませることで、生地とクリームがなじんで一体感が出ます。
マカロンとクリームがなじんだら完成!
表面はカリッと歯ごたえがあって、内側ははかなくもろく、溶けるようにやわらかく、そんなパリ流のマカロンを目指して、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
マカロン作りのここが知りたい!動画でわかるテクニック
マカロンを作るとき、失敗しないために押さえておくべきポイントが大きく分けて3つあります。
それぞれ動画でわかりやすくまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
①メレンゲ(卵白と砂糖)の泡立て具合を見極めよう!
②生地とメレンゲの混ぜ具合(マカロナージュ)を見極めよう!
③絞り袋と口金を上手に使い、マカロンをきれいに丸く絞ろう!
マカロンにチャレンジする際はぜひスマートフォンをご用意いただいて、状態を動画と見比べながら作ってみてくださいね!
ステップアップ!パティシエ監修の本格レシピ
基本のマカロンがマスターできたら、次にパティシエ監修の本格レシピにチャレンジしては?
プロフェッショナルならではの「上手にできるコツ」がちりばめられた、本格レシピをピックアップしてみました。
メレンゲ作りにひと工夫すれば成功率アップ!もうひとつの基本のレシピ
「スイスメレンゲ」とは、砂糖と卵白を湯せんにかけながら泡立てるしっかりとしたメレンゲのこと。
通常のメレンゲよりも安定して、マカロン生地のいい状態を保ってくれるので失敗しにくいのがポイント。まるでパティスリーのようなマカロンをご家庭でも作りやすいレシピで仕上げます。
自由が丘スタジオレッスンでも大人気のレシピ!
スイスメレンゲを使用したしっかりとした食感のマカロン生地にコーヒーキャラメルとバタークリームをサンドした大人っぽい味わいの本格マカロン。
お店にも負けない、憧れキレイ色の本格マカロン
こちらはイタリアンメレンゲを使った本格マカロン。メレンゲの泡立てと生地の混ぜ具合が大切なポイントです。
生地の色とジャムの味を変えればアレンジも自由自在!好みに合わせて作ってみてください。
もっと簡単!マカロンミックスや手作りキットでお手軽に
本格的なレシピはやっぱり難しそう!という方には、マカロンミックスを使用するのがおすすめ。
失敗しにくく、乾燥させる工程を省けるので、はじめてでも気軽にチャレンジできますよ。
バレンタインにもおすすめ!生チョコサンドのマカロン
マカロンミックス(ラピッドマカロン)で作るマカロンに、ストロベリーチョコレートや抹茶チョコレートのガナッシュをしのばせました。マカロンに着色してピンクのマカロンも作れば色々な組み合わせが楽しめます!
材料選びに迷ったらこれ!計量の手間も省ける最強キット
マカロン作りに必要な材料がすべてセットになった、お手軽な手作りキット。マカロンだけでなく、バタークリームのミックスもついているのがうれしいポイント。甘酸っぱいラズベリークリーム入りマカロンが作れます。他に水と牛乳だけ用意すればOK!
最初はミックスやキットでチャレンジしてみて、作り方がなんとなく把握できてから基本のレシピに取り掛かるのもおすすめ。どういう流れで作るのかをしっかりイメージしておくのも、成功への一歩になります!
上手にできたら、ラッピングしてギフトにも
仕上がりに大満足!のマカロンが作れたら、ぜひラッピングしてプチギフトに。
マカロンにおすすめのラッピングアイデアをピックアップしてみました。
カジュアルな贈り物に、クッキングシートとリボンのシンプルラッピング
小さなクッキーからパウンドケーキまで、色々な大きさのお菓子に使える包み方
用意するのはクッキングシート1枚とリボンだけ!焼き菓子を簡単に可愛くラッピングでできちゃいます。
このラッピングはマカロン以外にもパウンドケーキやフィナンシェといった他の焼き菓子にも使えます。いろいろなサイズに対応できるので、ぜひお試しくださいね。
特別な日のギフトに!まるでお店みたいなよそゆきラッピング
お菓子屋さんで実際に使われているプロ仕様の箱を使ったマカロンラッピングです。マカロンは見た目が可愛く、カラフルなので余分な装飾をしない方がおしゃれに見えます。ラッピングアイデアの最後に、個包装のラッピングもご紹介しています。
マカロンはちょっと難しいイメージのあるお菓子ですが、それだけに上手に作れると嬉しいお菓子でもあります。お助けアイテムやテクニック動画を活用して、パティスリーみたいなマカロン作りにチャレンジしてみてくださいね。