イースターとは?ドイツで愛されるイースターブレッドのレシピと、春のアレンジをご紹介

パン作り

こんにちは。自宅教室Nina kitchenを運営している三谷です。
皆さん「イースター」をご存知ですか?近年では日本でも、カラフルな卵を飾ったり、卵形のお菓子が店頭に並んだり、認知度が高まってきましたよね!でも、知ってはいるけど、詳しくは、、という方もいらっしゃるのでは?
今回のコラムでは、春を告げるお祭りのひとつ「イースター」を深掘りしたいと思います。後半ではドイツのイースターブレッドをご紹介!ほんのり甘い大きな三つ編みパン、ドイツの「オースターツォップフ」のレシピは必見ですよ!

イースターとは?イースターはいつ?

イースターとは、イエス・キリストが死後三日目に復活したことを祝う期間のことです。また、「復活祭」ともいわれます。新しい命の始まりを祝うことでもあるため、キリスト教徒にとってはクリスマスに次いで重要なお祭りのひとつです。

イースターの前には、復活を迎える準備の期間として節制や断食を行う時期があり、その背景には聖書に記されたイエス・キリストの断食の物語があります。新約聖書のマタイの福音書にも、荒野で断食を行った出来事が語られています。

イースターの時期は通常3月下旬~4月初旬にかけて行われますが毎年日付が異なります。
イースターは「春分の日の後、最初の満月の日曜日」とされ、前夜祭の金曜日からその日曜日を挟み、月曜日まで4日間とされています。2026年の場合は、4月5日がイースターにあたり、イースターの期間は4月3日~6日となります。

国や地域にもよりますが、キリスト教圏、主にヨーロッパでは祝日となるところが多く、企業や学校なども休みとなり、家族でお祝いして過ごすことが多いようです。
ドイツでは、復活祭翌日の月曜日も祝日となっており「Östermontag」(オースターモンターク)と呼ばれ、家族で食事をしたり、お散歩したりしてゆったりと過ごすのが一般的です。
今日では、多くの人々が宗教的な意味合いを超えて、春の到来を祝うイベントとして楽しまれています
ね。

イースターにはなぜ卵を飾る?

イースターの時期になると、ドイツではショッピングセンターの装飾にも大きな木の枝にカラフルなイースターエッグが飾られたり、鮮やかに色付けされたゆで卵が売られたり、チョコレート菓子なども卵形やウサギの形をしたものが、たくさん店先に並んでいました。
不思議に思い息子の通っていたドイツの幼稚園の先生に聞いたら、「卵は命の始まり、復活のシンボルなのよ」と教えてくれたのです。なるほど!
また、ウサギは繁殖力が強く繁栄の象徴と言われ、春になるとたくさんの子ウサギを産むことから「春の象徴」とも言われているそうです。
息子の幼稚園でも確か「イースターエッグ探し」というイベントがありました。きれいにペイントした卵を先生たちが園庭の木陰などに隠して、それを子供たちが探し出すというものです。家庭のお庭でも卵探しをすることもあるようです。宝探しみたいで、楽しく遊びながらも宗教に触れられる良い体験だなと思いました。

卵形のキャンドル

イースターブレッドとは?

イースターの時期によく食べられているパンは総じて「イースターブレッド」と言われていますが、国や地域によって様々なパンが食されています。それらの多くは、卵やバターが多めのリッチな生地で作られていることが多いのです。これはキリストが磔刑の前、荒野で40日間断食をしたということから、復活祭の後には卵やバターがたっぷりの料理やパンを食べて祝うようになったため、という説があります。一部のキリスト教信者の間では現在もイースター前の期間、曜日によって肉や卵、乳製品などを食べないなど、また摂生することもあるそうです。イエスキリストと共に、という信者の方々の思いを感じますね。

さて、イースターブレッドは近年日本でも見かけるようになりましたが、代表的なものをいくつかご紹介しますね。

オースターツォップフ

「Österzopf」(オースターツォップフ)

ドイツでは、卵やバターが多めのほんのり甘い三つ編みパン「Österzopf」(オースターツォップフ)が代表的なもので、ケルンでもよく店頭でもみかけました。直訳すると「イースターの三つ編みパン」。大きく焼いたものをイースターの休暇中に家族で一緒に食べる習慣があります。三つ編みは「三位一体」(父、子、精霊)を表しているそうで、ちゃんと意味を持っているのですね。
また、三つ編みパンの他にもリング型や、卵をのせて焼いたウサギの形をしたパンも見かけました。リング型のものは、キリストの茨の冠や鳥の巣を表しているなど諸説あるようです。いずれも復活や新しい命の始まりを表したイースターらしいパンですね。

ホットクロスバンズ(イギリス他)

ドライフルーツ入りのスパイスのきいたふんわり生地で出来たパンにクロスのペーストを絞って焼きます。十字架を象徴するクロスの模様が特徴的。イギリス発祥ですが、アメリカやカナダ、オーストラリアなどでもイースターの時期に定番として親しまれています。最近では日本でもよく見かけますね。

コロンバ(イタリア)

鳩の形をしたパネトーネのようなリッチな生地で出来ている発酵菓子です。ドライフルーツが入り、上にはアーモンドや白いあられ糖が飾られます。白い鳩は復活の象徴で平和のシンボルでもあるので、イースターの時期に作られるようになったという説があります。
その他ヨーロッパ、東欧にも様々なイースターブレッドがありますが、キリストの復活を祝う宗教的な意味合いは共通してパンに反映されていることがうかがえます。春の到来を知らせるイースター、草木が芽吹いて、花も咲き始めキラキラと輝く季節、まさに新しい命の始まりですね。キリスト教において復活祭がクリスマスと同じくらい大切にされている意味がよくわかります。

ドイツのイースターブレッド「オースターツォップフ」を作ってみた!

本来、ドイツでは500g前後の粉で大きな三つ編みパンを作りますが、日本家庭のオーブンに合わせて、300gの粉でレシピを考案しました。
天板いっぱいの三つ編みパン、ぜひ作ってみてくださいね。

材料
  • 牛乳 145g
  • インスタントドライイースト金サフ 5g
  • 卵黄 18g
  • 溶き卵 30g
  • 強力粉「春よ恋」 300g
  • きび砂糖 60g
  • 塩 4.5g
  • 無塩バター 55g
  • レモンの皮のすりおろし 1/2個分
  • バニラビーンズ 3㎝分
  • 塗り卵 適量
  • ザクザクシュガー 20g

下準備

・30℃位に温めた牛乳にドライイーストをふり入れ、竹串で混ぜて10分おく。
・レモンの皮をすりおろす。
・バニラビーンズのさやからビーンズを取り出しておく。
・バター、卵は室温におく。
・粉、きび砂糖、塩をボウルに計量する。

作り方

1.牛乳に入れたイーストを混ぜて溶かし、卵黄、卵と合わせ混ぜる。

2.粉類のボウルに①の液を入れ、スケッパーで混ぜる。

3.まとまったら台に出し、膜が張るまで捏ねる。

4.バターを3回に分けて加える。その際、バニラビーンズ、レモンの皮のすりおろしも加え、捏ねる。

5.薄い膜が張るくらいまで捏ねる。

6.丸めて1次発酵をとる。30℃の発酵器で100分前後。

7.生地を3分割しベンチタイムを取る。20分。

8.とじめを上にして、台に置き麺棒で25㎝位の横長の楕円形にのばす。

9.手前から巻き、とじめをとじて棒状にする。残りの2本も同様にする。

10.手で転がし50㎝位の棒状にする。残りの2本も同様にする。

11.生地を縦に3本並べ、手前半分を三つ編みにする。きつく編まないようにする。

12.全体をひっくり返して残り半分も三つ編みにする。

13.両端をしっかりとじる。しっかりとじないと、はずれる。

14.

とじた端の生地を下に折り込む。30℃の発酵器で60分前後2次発酵をとる。
オーブンの予熱をする。190℃。

15.塗り卵を塗る。

16.ザクザクシュガーをふり、190℃のオーブンで18分前後焼く。

17.完成。

アレンジ成形~ウサギ形とリング形~

ウサギ形とリング形のアレンジ

1次発酵後の生地を5分割する。ベンチタイムをとった後、2個は40㎝の棒状にし、端を交差させ輪を作って耳の部分を整え、ウサギの頭を作る。

残りの3個は60㎝位の棒状にし三つ編みをしてからリング状に整える。いずれも卵をのせるための穴を確保するためココット皿などをおくとよい。

2次発酵後、塗り卵を塗り、ザクザクシュガーをふって190℃のオーブンで焼く。
ウサギは11分前後、リング型は15分前後、優しいきつね色になるまで焼く。

カラフル卵の作り方

  1. 卵を約10分ゆで、固ゆで卵を作る。
  2. 色付け用の液をそれぞれ用意する。
     ・赤色:Wilton レッドアイシングカラーを適量、水で溶く
     ・黄色:粉末色素(黄/クチナシ色素)を適量、水で溶く
     ・青色:紫キャベツのゆで汁にレモン汁を加える
  3. それぞれの色液を容器に入れ、卵全体がしっかり浸かるようにする。
  4. 冷蔵庫で半日~一晩置き、好みの濃さになるまで色付けする。

※青色は、紫キャベツのゆで汁にレモン汁を加えることで、より鮮やかな色味になります。

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イースターとお花見のある春

イースターのコラム、いかがでしたでしょうか?
ドイツに住んでいた時は本当に冬が寒くて寒くて、春の訪れが待ち遠しいものでした。ムスカリやスイ
センが咲き始めると「あ~やっと春が来る!」と嬉しくなったのを覚えています。
ヨーロッパなどキリスト教圏では宗教的な意味合いで、春にイースターをお祝いする習慣があります
が、日本では桜の木の下で春の到来を皆で喜ぶ「お花見」がありますよね。元々はこの「お花見」も、
春に山の神様を桜の木に迎えて行う豊作祈願の行事だったとか。ところ変わっても、春の到来は心待
ちにされていたのですね。
この春、皆様もイースターブレッドを作って大切な人と一緒にお花見などいかがですか?

コラム執筆:Nina kitchen三谷さん

三谷さん
Nina kitchen三谷さん

「おうちのキッチンで作るおいしいパン&スイーツ」自宅教室Nina kitchen主宰。
ロースイーツクリエイター認定校。自宅教室にて基本のパン、オリジナル創作パンのレッスン開講中。

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