レシピID 20241211135933
フランスで毎年エピファニー(1月6日)のお祝いに食べられている伝統菓子、ガレット・デ・ロワ。
今回のレシピでは冷凍パイシートを使用して、お手軽でありながら本格的な仕上がりを目指しました。クレーム・ダマンドにもこだわり、きび砂糖とラム酒でコクのある味わいに仕上げました。食感が重くなりすぎないようコーンスターチを加えて軽さも出しております。
基本的な月桂樹の模様について、描き方を詳しく記載しておりますので是非参考にしてみてください。
※フェーブは装飾用ですので、誤飲防止の為ガレットデロワの中に入れるのは避けてください。代わりにアーモンド等のナッツ類を入れてお楽しみください。
※レシピや画像の無断転載、営利目的利用はご遠慮ください。
※終売商品が含まれている可能性がありますので、ご了承ください。
※アレルギーに関しましては、各自ご使用の材料の表記をご参照ください。
準備
・冷凍パイシートを冷蔵庫に移して解凍しておく。
・クレーム・ダマンドの材料を全て常温に戻しておく。
・アーモンドプードルとコーンスターチを合わせてふるっておく。
1 クレーム・ダマンド
常温に戻したバターをボウルに入れてゴムベラで練る。きび砂糖を加えて馴染ませたらホイッパーに持ち替えてすり混ぜる。
2
全卵を5〜6回に分けて少しずつ加え、その都度ツヤっと乳化するまでホイッパーですり混ぜる。
3
準備でふるっておいたアーモンドプードルとコーンスターチを加えてゴムベラで混ぜる。ラム酒を加えて混ぜ合わせたらクレーム・ダマンドの完成。絞り袋に入れる。
4 成形
クッキングシートに解凍したパイシートをのせ、15cmのデコ型と12cmのセルクルで軽く跡をつける。
5
クレーム・ダマンドを入れた絞り袋の先を2.5cm幅にカットする。
12cmのセルクルで跡をつけた円の中にグルグルと絞り、アーモンドをひと粒埋める。
6
パレットナイフでダマンドを平らにならしたら30分ほど冷蔵庫に入れ、しっかりと冷やし固める。
7 ドリュール
ダマンドを冷やしている間にドリュール(塗り卵)を作る。
卵黄に牛乳を加えてよく混ぜて完成。ラップをかけておく。
8 成形
ダマンドと15cmデコ型の跡の間に水を塗り、もう1枚のパイシートを90度ずらしてかぶせる。空気を逃がすようにぴったりと押し付けて重ねる。
9
15cmのデコ型を8の上にのせ、ナイフを型に沿わせてパイ生地をカットする。
※もしパイ生地が柔らかくなってきたら、その都度冷蔵庫で冷やしながら作業してください。
10
パイ生地のふちを人差し指でギュッと抑えて、ナイフの背で浅く切れ込みを入れる。
11
生地をひっくり返し、7のドリュールを刷毛で表面に二度塗りする。一度塗り終える度に冷蔵庫に2〜30分ほど入れて表面を乾かす。
※ドリュールは毛の柔らかい刷毛を使用すると塗りやすいです。
12 レイエ(模様入れ)
オーブンを180度に予熱し始める。
生地をクッキングシートごと回転台の上にのせ、12cmのセルクルをのせて跡をつける。
13
回転台を回しながらセルクルの跡に沿ってナイフを入れる。
※ナイフは焼き上がりの模様の美しさに影響するので、丁寧に入れる。刃が薄くてよく切れるナイフをご使用ください。
14
13で描いた円の内側を8等分するようにナイフで線を引く。浅めに、力を抜いてナイフを入れる。
※ナイフで引いた線が見えにくいので、右上に手書きの図を配置しています。
15
等分線を目安に葉っぱの輪郭を4枚描く。ナイフは浅めに入れる。
16
15で描いた葉っぱの輪郭の間に更に葉っぱの輪郭を描く。こちらもナイフを浅めに入れる。
17
葉っぱの輪郭の中に葉脈を描く。ナイフは寝かせ気味に、若干深めに入れる。
18
葉と葉の間と、ふちの部分に画像のように斜めのラインを入れて完成。
こちらも葉脈と同じくらいの力加減でナイフを入れる。
19 焼成
竹串で数箇所に空気穴を開ける。 180度に予熱したオーブンに入れて、25分ほど焼成する。
20
25分ほどでパイ生地が浮き上がってくるので、生地の上にクッキングシートを敷いて重し(ケーキ型など)をのせる。天板を反転してさらに30〜35分ほど焼成する。
※280g程度の重さで平らであれば他の型でも構いません。重すぎるとパイ生地が詰まってしまうので注意してください。
21 シロップ
生地が焼き上がる前に小鍋にグラニュー糖と水を計量して沸かし、シロップを作る。
22 仕上げ
生地が焼き上がったらシロップを薄く満遍なく塗って完成。
※生地を冷蔵庫で冷やしたりドリュールを乾かす時間は含みません。
大学卒業後、パティシエになる夢を諦めきれず製菓専門学校へ入学。
卒業後十数年にわたりパティスリー、レストラン、ブライダルで幅広い洋菓子の製造経験を積み、メニュー開発にも携わる。
基本的な生菓子や焼き菓子であっても一手間をかけることでより美味しくする事が出来ます。
また、デコレーションを一工夫することによってより華やかに見せることもできます。
私は洋菓子のそんなところに魅力と奥深さを感じ、日々洋菓子の研究に取り組んでおります。
味にも見た目にこだわった洋菓子をご家庭でも作りやすいレシピにして提案していきますのでどうぞよろしくお願いします。
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