お鍋ひとつで作れる!|失敗しにくい基本のシュークリームレシピ

基本・初心者

こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は、一見敷居が高そうに見えるけど、実際作ってみたら意外と簡単?!なシュークリームを深掘りしていきます!

スイーツなのに砂糖を使わない!?バターはこれだけでいい!? 材料の敷居もギリギリに下げたレシピもご紹介します。シーズン問わず、いつものおやつにお試しくださいね。
仕上がりはご愛嬌もワンセット♪シュークリームの世界を旅してみましょう~!

基本の材料とポイント

シュークリームの生地の材料

シュークリームの生地の材料はこちら。このレシピでは砂糖が登場しません。
ただし、シュー生地に入れるカスタードクリームやホイップクリームには、砂糖を入れてくださいね。(笑)

シュークリームの生地の材料(分量:6個分)

材料に関するポイント【卵】

★卵は室温に戻しておく。

スイーツの下準備でよく聞くポイントですが、温めたベース生地に卵を加えるため、卵が冷たいままだと生地の温度が下がり、固くなってふくらみが悪くなってしまいます。生地となじみやすくするためにも、温度差はできるだけ小さくしておきましょう。

★卵の分量は目安。

生地の固さを調整する際に加えるものなので、少し多めに用意しておくとよいでしょう。

★卵はよく溶いておく。

カラザは取り除いておくのがベストです。卵黄と卵白が均一になるようによく溶いておきましょう。

材料に関するポイント【バター(食塩不使用)】

バター

★バターは薄切りにし、常温にしておく。

牛乳と水、塩、バターを合わせて火にかける際に、バターが冷たかったり大きかったりすると、溶けるのに時間がかかり、水分を失ってしまいます。早く溶けるようにし、余分な水分を失わないようにしましょう。1㎝角に切るか、薄切りにするかはお任せです。

材料に関するポイント【薄力粉】

薄力粉

★薄力粉はふるっておく 。

温かい水分の中に薄力粉を一度にさらさらと入れます。加えたら手早く混ぜます。糊化(でんぷんが水分と加熱によってやわらかく、糊状にする)を早く進められるように、ふるって準備しておくことはとても大事です。

道具に関するポイント【鍋】

ステンレス製の鍋

ステンレス製がおすすめ!
シュー生地作りで欠かせないのが「炊き上げ」という工程。粉を加えたベースに火を入れて、粉のでんぷんを糊化させる工程です。糊化させることにより、生地に粘りと弾力がでます。
水分の温度が下がらないうちに粉を混ぜきりたいので、厚手の鍋にすると失敗が防げます。炊き上げの仕上がりを見る際にも、こびりつきにくいフッ素加工の鍋よりは、ステンレス製が見極めやすいです。

工程に関するポイント【オーブン】

オーブンの予熱はしっかりと!
早めにオーブン予熱をしておくことで、ふくらみがよくなります。
庫内を一定の温度にしておくことで、膨らむ前に生地が乾いてしまうのを防ぎます。また、生地をしぼったらすぐに焼成に進みたいので、そのためにもオーブン予熱は大事な工程です。
オーブンの予熱温度は200℃。焼成時間は30分で設定しておきましょう。

工程に関するポイント【絞り袋】

出来上がった生地が乾かないうちに手早く絞り袋 にいれます。
口金は丸#12くらいがよいでしょう。

シュー生地を作ってみよう

シュー生地の作り方

準備. オーブンを200℃に予熱しておきます。(焼成時間設定は30分)

 写真*1


1.鍋に牛乳、水、バター、塩を入れて弱火にかけます。
バターが溶けたら、中弱火にして沸騰寸前(所々泡が出てくるくらい)で火を止めます。(写真*1)

写真*2

2.火から下ろして、ふるった薄力粉を一度に加え、手早く木べらで混ぜます。
完全に混ざったら再度、中弱火にかけ、木べらで練るように2分間混ぜます。
写真のように生地に艶が出たら火から下ろします。練りが足りないと十分に糊化ができないため、ふくらみが悪くなります。鍋底に薄い膜が張り付いたら火から下ろすのも一つの目安です。(写真*2)

写真*3

3.鍋を火から下ろしたら数秒待ち、数回に分けて溶き卵を加えてその都度切るように混ぜます。
最初は馴染みが悪く不安になりますが、次第に馴染んでくるので手早く、根気よく混ぜていきましょう。
生地の固さを溶き卵で調整します。木べらで持ち上げた時に、ぽてっと落ちるくらい。生地を垂らした終わりが逆三角になる程度です。(写真*3)

写真*4

口金をセットした絞り袋に生地を入れます。
この時点で生地は温かいですよ。空気が入っていると絞りにくいので、スケッパーでしっかりと空気をぬきましょう。(写真*4)

写真*5

天板にクッキングシートやシルパットをしき、生地をしぼります。
絞りの大きさの目安は4~5㎝、生地同士の間隔をあけます。
絞り袋の角度は気持ち斜めにして、中央一点のドーム型に。絞り終わりは、生地をこすりつけるように横に引きます。(写真*5)
絞ったらすぐに表面が湿るくらいに霧吹きで水をかけます。

写真*6

200℃のオーブンで8~10分、180℃に下げて20分焼きます。(写真*6)
途中でオーブンを開ける作業は禁物。焼成時間を設定する時にトータル時間が30分になるように設定しておきましょう。
しっかりと焼くことでオーブンから取り出した後も形状を保ってくれます。

シュークリームの完成!

カスタードクリームをたっぷりつめて、粉糖をかけたシュークリームが完成!!
おいしいですね~~。我が家の子供たちは絶賛です。
初めて作る時からは必要ないかと思いますが、シュークリーム作りがヘビーローテーションになったら、シュークリーム用の口金をゲットするのも手かなと思います。

カスタードクリームは便利アイテムで手間抜きで美味しく♪

シュー皮がきれいに焼けたら、次はカスタードクリーム。
手間をかけずにおいしく仕上げたいときは、カスタードパウダーを使うのもおすすめです。以前ご紹介したコラムを参考に、好みのテクスチャーに仕上げてみてくださいね。

カスタードパウダーとは?水以外で作るとどうなるの?試してみた! | 富澤商店 Column

一から作ってみたい方は、富澤商店のこちらのレシピもあわせてチェックしてみてください。

シュークリームのアレンジをご紹介!

クッキーシュークリーム

冷凍のクッキー生地をのせて焼いてみました。
200gの冷凍クッキー生地を5分割(40g)にしてみましたが、少し溶け広がってしまったので、シュー生地の大きさに合わせるならば6分割(約30g)でもよかったかもしれません。
焼成時間は180℃に下げてから、基本の焼き時間に8分ほど増やしてみるとよさそうでした。

シューアイス

小さく絞ったシュー皮があれば、シューアイスがおすすめ!
冷凍庫を開けたらシューアイスがあるなんて…嬉しすぎやしませんか?(ちょっとアイス欲張りすぎたかしらね…)

完璧じゃなくていい、シュークリーム作りを楽しんで

プレーンシューやクッキーシューで、香ばしいシュー皮そのものを味わったり。
カスタードクリームやホイップクリーム、アイスクリーム、フレーバークリームで、なめらかなクリームの違いを楽しんだり。
組み合わせ次第で広がる、シュークリームのおいしい旅は果てしないですね♪

みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
富澤商店ちょりママレシピも合わせてどうぞよろしくお願いします!

コラム執筆:ちょりママさん

ちょりママさん
料理家 西山京子(ちょりママ)

フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。

error:Content is protected !!