こんにちは!オフィシャルクリエイターのけいちょんです。
今回のコラムはなんと「デュラムセモリナ粉を使った手打ちパスタ」がテーマ。
パスタ好きなら一度は挑戦してみたいけれど、「難しそう」「専用のマシンが必要?」と感じる方も多いかもしれません。何を隠そう、私もそんな考えだった一人です。
でも実は、麺棒さえあればおうちでも意外と簡単に手打ちパスタに挑戦できるんです!
デュラムセモリナ粉ならではの香りと、モチモチ食感が楽しめる手打ちパスタ、ぜひコラムを参考にチャレンジしてみませんか?
デュラムセモリナ粉とは?

デュラムセモリナ粉は「デュラム小麦」という硬質小麦を粗めに挽いた粉で鮮やかな黄色とつぶつぶとした粒子感が特徴です。
乾燥パスタ(スパゲッティやマカロニなど)の原料としてよく使われているので聞いたことがある方も多いはず。薄力粉や強力粉と比べるとグルテンの質が強く、弾力とコシを生みやすいため、モチモチ食感のパスタ作りには欠かせません。
この独特の弾力性のおかげで調理後も形が崩れにくく、パスタらしい食感になります。イタリア料理ではパスタとしてだけではなく、パン屋さんではパンやピザの材料として使われることもあります。
セモリナ粉のみと薄力粉(強力粉)ブレンドの違い
セモリナ粉のみ
コシが強く、噛んだときにしっかりと弾力を感じる本格派の仕上がり。
ただし生地がまとまりにくく、麺棒で伸ばす際にやや扱いづらい面もあります。
セモリナ粉+薄力粉(または強力粉)のブレンド
初心者でも扱いやすく、生地がなめらかで伸ばしやすいのが特徴です。
セモリナ粉らしいモチモチ感は残しつつ、作業性もよくバランスの取れた仕上がりになります。
本格派なら「デュラムセモリナ粉のみ」、初めての方や失敗なく作りたいなら「ブレンド」がおすすめです。
今回はせっかくなのでセモリナ粉100%に挑戦したいと思います!
薄力粉などをブレンドする場合はレシピの注釈を参考にしてみてくださいね。
手打ちパスタの基本レシピ(1人分)

※卵の大きさにより水少量を追加する場合があるので、一緒に準備しておくと良いです。
※薄力粉(強力粉)をブレンドしたい場合は、使う粉量が合計100gになるようにすればOKです。
作り方

1.
ボウルにデュラムセモリナ粉を入れ真ん中を窪ませます。
※今回写真では2人分(レシピの倍量)を捏ねています。

2.
卵・塩・オリーブオイルを別のボウルで合わせよく解きほぐします。

3.
少しずつ粉と混ぜ合わせます。

4.
粉っぽさがなくなったら台に出し、なめらかになるまで10分ほどしっかり捏ねます。
まとまりにくい場合は、水をほんの少しずつ加えて調整してください。やっとひとまとまりになるくらいの硬さです。

5.
表面が滑らかになったら捏ね上がりです。
パン生地とは違い、硬めの仕上がりです。

6.
生地をラップで包み、冷蔵庫に入れ最低でも1時間、できれば1日休ませます。
しっかり休ませることで粉の内部まで水和してなめらかで伸ばしやすい生地になります。

7.
打ち粉(強力粉)をした台に生地を置き、麺棒で2〜3mm厚さまで伸ばします。

8.
打ち粉を振り、好みの幅にカットします。
あとは茹でてお好みのソースやお料理に合わせるだけ。
厚さや大きさにもよりますが、手打ち生パスタの茹で時間は2〜5分ほど。様子を見てベストなタイミングで茹で上げてください!
▼おすすめ商品
ほうれん草パウダー入りアレンジ

1人分の生地材料に「ほうれん草パウダー小さじ1」を混ぜると、鮮やかな緑色のパスタになります!
見た目も華やかで栄養もプラスされます。
バターソースやクリームソースと合わせると色味が映え、食卓がぐっと華やかになりますよ。
おすすめのソース2種
ここでは手打ちのモチモチフィットチーネと相性抜群のソースを2種類ご紹介します。
ボロネーゼ(ミートソース)

肉の旨みとトマトのコクがしっかり絡む、王道のソース。
もちもちの平打ちパスタに濃厚なソースがよく絡み、食べごたえも満点です。
仕上げにパルメザンチーズを振れば、さらにリッチな味わいに。
「満足感重視派」におすすめ。がっつり食べたい日にぴったりです。
トマトクリームソース

トマトの爽やかな酸味に、生クリームのまろやかさを合わせたやさしい味わい。
もちっとしたパスタにソースがなめらかに絡み、ふんわりと上品な仕上がりになります。
サーモンやエビなどを具材に加えるのもおすすめ。見た目も華やかで、特別な日の食卓にも映えます。
手打ちパスタの保存方法

手打ちパスタは乾燥パスタと違い水分を多く含むため、日持ちはあまりしません。
以下の方法で保存すると安心です。
冷蔵保存(1日程度)
打ち粉をしっかりして、1食分ずつ軽く丸めてラップに包み、密閉容器や保存袋に入れて冷蔵庫へ。翌日中には使い切りましょう。
冷凍保存(2〜3週間程度)
打ち粉をして麺をほぐし、1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋へ。
調理の際は凍ったまま熱湯で茹でます(+1〜2分長めに茹でる)。
打ち立ての格別の美味しさを食卓に

セモリナ粉100%のパスタは、乾麺では味わえない弾力とモチモチ食感が魅力です。
「手打ちパスタ」と聞くとちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際は材料もシンプルで、作り方も意外と簡単。麺棒さえあれば、おうちで本格的なパスタが作れます。
生地をこねて、伸ばして、切って、すぐゆでる。
それだけで「打ちたての格別な美味しさ」が食卓に広がります。
ぜひ、週末や少し時間のある日に気軽に試してみてくださいね!
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コラム執筆:けいちょんさん

イーストだけでなく数種類の自家製酵母を使い、完全独学ながらお家で作れる「簡単だけど本当に美味しい家族が喜ぶパン」を日々研究中です。