こんにちは。富澤商店にてレシピ考案をしております、マスダアイミです。
私にはもうすぐ3歳になる息子がいます。
最近は私の仕事や毎日の料理に興味を持ち始め、「お手伝いする!」「ぼくもやってみたい!」と言ってくれることが増えました。
親としては、一人で手早く作業を終わらせた方が効率的です。
でも私は、その「やってみたい」「作ってみたい」「一緒に参加したい」という気持ちを、できるだけ大切にしたいと思っています。
今回は、息子と一緒に材料がシンプルで工程も少なく、小さなお子さんでも一緒に楽しみやすい米粉クッキーを作ってみました。

実際に作ってみた様子と共に、手作りの楽しさや、子どもと一緒に料理をするときのポイント、
そして親子でキッチンに立つ時間の魅力についてお話ししたいと思います。
手作りの記憶は大人になっても残る
本題に入る前に、少しだけ私自身の話をさせてください。
幼い頃の思い出の中で、今でも鮮明に覚えている光景があります。
それは、母が作ってくれた揚げたてのドーナツです。
休日になると部屋中が甘く香ばしい香りに包まれ、揚げたてを頬張る時間が本当に幸せでした。
一方で、不思議なことに、お店で買ったドーナツの記憶はほとんど残っていません。
きっと記憶に残っているのは、ドーナツそのものではなく、家中に広がる香りや、母と過ごした時間、
その日の温かな空気だったのでしょう。
だからこそ今、息子ともそんな思い出を少しずつ積み重ねていけたらと思っています。
幼い頃に何気なく過ごした時間や経験は、大人になってからの自分を支える土台になっているのかもしれません。
暮らしの中にある小さな発見
今は幼いうちからさまざまなことを学ぶ機会があり、「先取り教育」という言葉もよく耳にします。
もちろん、そうした学びも素晴らしいものだと思います。
でも私は、それと同じくらい毎日の暮らしの中で生まれる「発見」も大切にしたいと考えています。
料理はその最たるもの。
さらさらだった粉に水や油を加えると、生地へと変わる。
やわらかい生地を自分の手で形にして、オーブンに入れると香ばしいクッキーに変化する・・
その変化を目で見て、手で触れて、香りを感じ、最後は自分で味わう。
料理には、五感をたっぷり使う体験が詰まっています。
上手に作ることは、大人になってからでも身につけられます。
でも、「どうしてこうなるんだろう?」「やってみたら面白い!」という驚きや好奇心は
小さな頃だからこそ素直に感じられるものではないでしょうか。
料理に参加することは「遊び」の延長線上にある自然な学びであり、食べ物への興味や感謝の気持ちを育む、食育にもつながっていきます。
だから私は、多少時間がかかっても、息子の「やってみたい」という気持ちをできるだけ大切にしたいと思っています。

子どもと一緒に楽しむためのポイント
では、いざ一緒に作ってみよう!の前に、私が子どもと一緒に料理をするときに心掛けていることをご紹介します。
【子ども専用の役割を作る】
「全部一緒にやろう」とすると、大人も子どもも大変になってしまいます。
材料は用意しておいて混ぜるだけにしておく、生地は伸ばしておいて型で抜く所をお願いする・・など、小さな子どもでもできる工程だけをお願いすると、お互いに無理なく楽しめます。
私はいつもやって欲しいことを都度具体的にお願いするのですが、得意げに「はい!」と言ってやってくれます。
「自分にも任せてもらえた」という経験は、子どもの自信にも繋がると思っています。
【きれいに作ることを目標にしない】
粉がボウルからこぼれてしまったり、生地が少し割れてしまったり。
大人から見ると気になることでも子どもにとってはそれも大切な作品です。
つい手を出したくなりますが、「自分でできた!」という達成感を大切にしたいので、
私はできるだけ見守るようにしています。
【五感を使う時間を楽しむ】
「さらさらだね」「やわらかくなったね」「いい香りがしてきたね」。
そんな会話をしながら作るだけで、子どもは自然と素材の変化に気付きます。
料理は、目で見て、手で触れて、香りを感じ、最後は味わうことができる、とても豊かな体験です。
完成したクッキーだけではなく、一緒に作った時間そのものが、子どもの心に残る思い出になってくれたら嬉しいですね。
親子で楽しめる、シンプルな米粉クッキーを作ってみよう!
それでは、子どもと一緒に楽しむポイントを踏まえながら、実際に米粉クッキーを作ってみます。
今回ご紹介するレシピは、材料も工程もシンプル。小さなお子さんでも無理なく参加しやすいので、親子でのお菓子作りにもぴったりです。
【グルテンフリー】米粉のクッキー|子どもと作る簡単おやつレシピ
米粉で作るベーシックなクッキーです。一部をココアパウダーに置き換えればココアクッキーへの展開も出来ます。
子供と一緒に初めてのおやつ作りに是非、おすすめです。
【材料はあらかじめ計量しておく】
今回は、材料は事前に計量して準備しておきました。

少し手間はかかりますが、計量まで一緒に行うと大人が付きっきりになってしまいます。小さなお子さんと作るときは、「混ぜる」「こねる」など、楽しめる工程から参加してもらうのがおすすめです。
興味津々の息子。卵も自分で割りたかったようですが……今回はママが担当しました(笑)。

【順番は気にしすぎなくて大丈夫】
小さな手で一生懸命バターを練ってくれています。

大人はつい、「次はこれ、その次はこれ」と順番が気になってしまいますが、今回はあえて自由に。

「全部混ざれば大丈夫!」くらいの気持ちで見守ります。
途中、生地の香りをくんくん。

「いいにおいだねぇ」と嬉しそうに話す姿に、私までほっこりしてしまいました。
もちろん、粉は豪快にテーブルへ(笑)。
でも、それも親子で作る楽しさのひとつ。完璧に作ることが目的ではありません。
【待つ時間も、遊びの時間】
生地ができたら、一度休ませます。

その間は「どの型にしようかな?」とクッキー型を並べたり、積み木のように積み重ねて遊んだり。


待ち時間まで楽しめるのも、手作りならではですね。
なお、この米粉クッキーは、生地を薄く伸ばしすぎると型抜きがしづらくなります。
ここは大人が生地を伸ばしてあげると、お子さんも型抜きを楽しみやすくなります。
【焼き上がる時間も特別な思い出】
好きな型で型抜きをしたら、オーブンへ。


しばらくすると、部屋中に甘く香ばしい香りが広がります。
この香りを感じた瞬間、私は幼い頃に母が作ってくれたドーナツを思い出しました。
焼き上がるまでの時間も、手作りならではの楽しみなのかもしれません。
そして、ついに完成!
「クッキーできた!」「食べたい!」


待ちきれない様子で、焼きたてを夢中になって頬張っていました。
その姿を見ながら、「おいしいね」と笑い合える時間こそが、親子で一緒に作る一番の魅力なのだと改めて感じました。
親子で一緒に笑いながら作った時間や、焼きたての香りがいつか子どもの心に残る思い出になってくれたら嬉しいなと思います。
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まとめ
子どもと一緒に料理をすると、思うように進まなかったり後片付けが増えたりと、大人にとっては少し大変なこともあります。
それでも、子どもが目を輝かせながら生地に触れたり焼き上がる香りにわくわくしたり、
「自分で作った!」と嬉しそうに頬張る姿を見ると、その時間には何ものにも代えがたい価値があると感じます。
料理は、食べるためだけのものではなく、五感を使って楽しみ、素材の変化を知り、家族との時間を育むことができる、とても身近な学びの場だと思っています。
今回ご紹介した米粉クッキーは、材料も工程もシンプルで小さなお子さんとも気軽に楽しめるレシピです。ぜひ休日やおやつの時間に、お子さんやお孫さんと一緒にキッチンに立ってみてください。
きっと、クッキーだけではなく家族で過ごした温かな時間も、一緒に心に残るはずです。








