レシピID o-ni-201408b-01
京都のお菓子で「葛焼き」という葛菓子があります。
本葛粉と砂糖と小豆だけで練り、まわりに粉をつけて焼いたというシンプルさで、見た目も地味ですが、 焼いた表面と、生地のなんともいえないやわらかなめらか葛の食感がとてもおいしいお菓子です。
今回は、なじみやすいように、季節の果物を使った甘さ控えめの葛焼きにしてみました。やさしい色合いと、いちじくの香り、葛と種の食感などをお楽しみください。
葛は冷蔵庫に長く入れたり、時間が経つと食感が変わるので、冷蔵庫には入れずお早目にどうぞ。
※レシピや画像の無断転載、営利目的利用はご遠慮ください。
※終売商品が含まれている可能性がありますので、ご了承ください。
※アレルギーに関しましては、各自ご使用の材料の表記をご参照ください。
準備
蒸し器の準備をしておく
ごろっとしたジャムを使う場合は、ざるでこしておく
1
ボールに葛粉を入れ、水を加えて指でよく溶かす。
2
ジャムと砂糖を加えさらによく混ぜ、鍋に移す。
3
最初は中火から強火で、なべ底からすくうように絶えずゆっくり混ぜながら火を通し、固まった部分が出てきたら一旦火から下ろし、手早く全体を混ぜ合わせる。
4
むらなく混ざったら火に戻し、弱火で1分ほど加熱し、白くなく、透明でもない、半透明の状態にする。
5
さっと水を通した流し函に流し、表面を平らにし、蒸し器に入れ強火〜中火で10分蒸す。
6
透明になっていたら蒸し器から取り出し、そのまま冷ますか、冷水を張ったバットに入れて冷ます。
7
固まったら、片栗粉を敷いたまな板に取り出し、全面片栗粉をまぶす。型に入っている状態で表面に片栗をを振っておくと、くっつかなくて取り出しやすい。
8
4×3程(好みの大きさ)にカットし、全面に片栗粉をまぶす。
9
刷毛で、余分な粉は払っておく。
10
フライパン(ホットプレート)を弱火にかけ、にうすく油を敷き、一面ずつ全面を焼く。
自家製いちじくジャムの作り方 1
いちじくは皮付きのまま軸を取り、適度にカットし、砂糖とレモン汁をまぶして30分くらいおく。
2
水分がでた いちじくを鍋にうつし火にかけ、全体が崩れてトロッとするまで煮る。
3
ざるにあけ、皮がむけるものはむき、濾す。(溶けていたら濾してしまってよい)
4
再び火にかけ、とろりとするまで煮詰め、冷ましておく。
野菜イベントや料理教室のスタッフ、弁当屋や料理屋の厨房など食の現場に関わり続ける。旬の素材に恵まれる環境にあり、素材をいかした季節を感じる食事を大事にしたいと考える。和菓子製作と教室「おもたせ菓子研究室」のひとりとしても活動中。
著書『心ときめく和のお菓子』(ナツメ社)が2024年1月に発売。
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