ラッピング術徹底追及!袋と鮮度保持剤の特性を知って楽しむ

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こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は徹底探求シリーズ。自家製パンやお菓子で楽しむ方へおすすめラッピング術のお話です。
パンやお菓子を作り始めると自宅で食べるほかにも、手土産にしたり、お裾分けしたり。そんな機会が多くなります。
そんな時においしいものをおいしいままで保存したい、食べてもらいたい。その欲求を満たすには、適したアイテムを使うのがベストです。
今、これから作ろうとしているお菓子はどれに近いですか?出来上がったお菓子はどのようにラッピングしますか?

OPP袋とガス袋

今回ご紹介する袋は大きく分けて「OPP袋」と「ガス袋」です。

まずは、「OPP袋」から。
Oriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン)の略でOPP袋と呼んでいます。
透明感があり、中身が見えやすく、張りがあります。
そのおかげで見栄えが良いです。テープ有り無しも選べて、大きさ、形の違いをいくつか持っていると重宝します。適度に丈夫さもあるので、食品のほか小物を入れることもできます。

また、ガス袋に比べて安価であるため手が出しやすく、シーラーなどの密閉機材を必要とせずにラッピングを楽しむことができます。
その反面、密閉することができないので、脱酸素剤などの保持剤を使用しても効果は得られず、シーラーなどの密閉機材を使うことはできません。
当日食べたほうがよいものなどに使用するとよいでしょう。

たとえば、パンを包むときにもおすすめ。
最適な大きさの菓子パン袋もありますが、張りがある袋だとその分、格が上がる気がします。中身は変わっていませんが。笑

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クリスタルパック11cm×17cm / 100枚

  • 定番フラットなOPP袋
  • サイズの種類が豊富なのでほしいものが見つかりやすい

ロリポップシールは、パンのナチュラル感にもマッチします。

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こちらはカットしたシフォンケーキ専用の台形になっているOPP袋。
入れるのも閉じるのもあっという間で驚きます。

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何気にシンプルなシールほど探しにくいことがありますよね。そんな時はこのシールに決まり!

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無地シール 透明 35×18mm / 15枚

  • 閉じ口を目立たせずスマートに見せたい
  • 楕円のシール

嵩があるものはマチがあると予想以上に入ります。寄せ集めのラッピングにおすすめです。

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CPP無地袋 スタンドパック 小 / 10枚

  • マチがあるので立ててストックするのに適しているスタンドパック
  • 商品寸法:200 × H270 × 60(マチ)mm

続いて「ガス袋」。
こちらは空気中の酸素などを遮断する機能のあるお菓子に適した袋のことです。
脱酸素剤や乾燥剤などの鮮度保持剤と組み合わせて密閉することにより、お菓子の鮮度を長持ちさせることができます。
お菓子はバターなどの油脂が多く入るため、酸化によっておいしさが落ちてしまうのを防ぐのにぴったりです。食感を重視したいもの、何日間か日持ちさせたいものに使うとよいでしょう。
クリアタイプとマットタイプがあり、クリアタイプは中身がよく見えるので「見せる」ラッピングが可能に。マットタイプは半透明なため高級感が出るだけでなく、焼きムラやひび割れなどの「ぼかし」ラッピングが可能になります。

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ガス袋フラット無地 小 / 25枚

  • 高さや厚みのあまりないお菓子に
  • 円形なども包みやすい
  • 商品寸法:100 × H120mm

ガス袋マチ付無地 / 25枚

  • 高さや厚みのあるお菓子に最適
  • 商品寸法:70 × 30(マチ) × H150mm

ガス袋マチ付 マット調 70×150×(30) / 10枚

  • 焼きムラやひび割れがぼやけ易い
  • 商品寸法:70 × H150 × 30(マチ)mm

番外編として、OPP袋なのにシーラー対応のものもあります!
写真の様なマット調のものから透明なものまでいくつか種類があります。サイズも様々あり、なんといっても薄いのでかさばらないという利点も持ち合わせています。

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鮮度保持剤

今回追求する鮮度保持剤は大きく分けて「脱酸素剤」と「乾燥剤」の2カテゴリ。
そして乾燥剤は「シート」と「シリカゲル」に分けてお話します。

脱酸素剤は前述通り、お菓子の油脂やビタミンの成分による酸化や変色の抑制のほか、カビの発生や繁殖を防止する優れものです。
ガス袋とシーラーでしっかり密封することでその効果が発揮されます。
マドレーヌ、フィナンシェ、パウンドケーキ、マフィン、ドーナツのほか、スコーンや菓子パンにも適してます。
より効果的にするためにガス袋と脱酸素剤の組み合わせを計算式で覚えておくとよいでしょう。

ガス袋と脱酸素剤の組み合わせ

袋の容量の計算

縦cm × 横cm × 高さcm = 袋の容量ml

脱酸素剤の空気量の計算

袋の容量ml - お菓子の重量g = 空気量ml

例)ガス袋フラット(01440700)でお菓子が30gの場合
(10 × 12)- 30 = 90ml
→ 脱酸素剤PD-150SS

例)ガス袋マチ付(01441000)でお菓子が60gの場合
(7 × 15 × 3)- 60 = 255ml
→ 脱酸素剤PD-250ss

開封後はすべて袋から取り出してからご利用ください。
袋から1個ずつ取り出しながら使用すると、徐々に脱酸素剤が反応して熱を帯びてくるため、袋の中が熱くなってしまいます。脱酸素剤が残っても保存せず、封を開けたら必ず有効時間内に使い切ってくださいね。

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乾燥剤はお菓子に含まれる湿気を吸収します。
シート乾燥剤は湿気の吸収をし続けると、シートが軟らかくなります。
シリカゲルは粒の色が青色からピンク色に変わり、吸湿の度合いが一目で分かるのが特徴です。すべてが青の場合は吸湿力に問題なし。半分くらいがピンクは50%ほどの吸湿力。すべてピンクは吸湿力無し。といった具合に変化します。
クッキーなどはシート乾燥剤の方が湿気の吸収効果が高いと言われています。
バターサンドは、使用材料や保存期間と状態にもよりますが、脱酸素剤を使用するのがおすすめです。
こちらも、より効果的にするためにガス袋と乾燥剤の組み合わせを計算式で覚えておくとよいでしょう。

冬場の乾燥した季節であれば、シリカゲルは1gで概ねOK。
夏場の湿気の多い時期でしたら、袋の大きさに合わせて選ぶとよいです。
クッキーやパイを10日間保存する場合、下記の表を目安にシリカゲルの量を調整してみてください。

袋サイズ(cm)夏(湿度80%)冬(湿度40%)
-OPP袋
(テープ留め)
OPP袋
(熱シール留め)
ガス袋
(熱シール留め)
アルミ袋
(熱シール留め)
OPP袋
(テープ留め)
OPP袋
(熱シール留め)
ガス袋
(熱シール留め)
アルミ袋
(熱シール留め)
-OPP0.03OPP0.03バリアOPP20/LD15/LD20バリアPET12/
アルミ蒸着PET12/
PE15/LL25
OPP0.03OPP0.03バリアOPP20/LD15/LD20バリアPET12/
アルミ蒸着PET12/
PE15/LL25
-71.42935.71410.7143.575.2572.6290.7890.0265
10×102g1g1g1g1g1g1g1g
15×154g2g1g1g1g1g1g1g
20×206g3g1g1g1g1g1g1g
6×5×204g2g1g1g1g1g1g1g
7×6×235g3g1g1g1g1g1g1g
8×7×257g4g1g1g1g1g1g1g

また、シリカゲルをドライマットに置き換える場合は、以下の表を参考にして選ぶことがおすすめです!

【シリカゲル⇔ドライマット サイズ対応表】
シリカゲルドライマット
1g30mm×30mm
2g40mm×40mm
3g50mm×50mm

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特性を知っておいしく保存

手作りしたものをおいしく保存する。
「おうちに帰るまでが遠足ですよ」ではないですが、作った後のケアもしてあげたいですね。
作り手にも食べ手にも欠かせない『おいしく保存』するのは、選び方次第。
ぜひみなさんも手作りを楽しむ以上においしく保存も楽しんでくださいね。
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
富澤商店ちょりママレシピも合わせてどうぞよろしくお願いします!

コラム執筆:ちょりママさん

ちょりママさん
料理家 西山京子(ちょりママ)

フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。

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