秋の味覚といえば、ほくほくとした甘みが魅力の栗。生栗が店頭に並ぶこの時期は、下ごしらえからじっくり楽しむ「栗仕事」に挑戦してみませんか?
栗の皮をむいたり、何度も煮たりする作業は少し手間がかかりますが、その分、できあがったときの喜びはひとしお。保存食からごはん、お菓子まで、栗の楽しみ方は実にさまざまです。
今回は、栗仕事をして、渋皮煮・甘露煮・栗ごはん・栗きんとんを作りました。秋の恵みをたっぷり味わう、栗づくしの楽しみ方をご紹介します。
栗仕事のはじまり。まずは栗の下ごしらえから

栗仕事の第一歩は、栗の皮むきです。栗は硬い鬼皮に包まれているため、まずは水につけて一晩置きます。皮を少し柔らかくし、扱いやすくしてから包丁や栗カッターなどを使って皮をむきましょう。

今回はこの栗カッターを使いましたが、安全で包丁よりも断然らくちんでした。
鬼皮をむくときは、栗の丸みや形に合わせて、手を滑らせないよう注意しましょう。渋皮を残すか、きれいに取り除くかによって、その後の料理も変わります。
- 渋皮を残す:渋皮煮に。

- 渋皮をむく:甘露煮、栗ごはん、栗きんとんなどに。

栗の状態や大きさによって作業時間は異なりますが、ひとつひとつ手をかける時間も栗仕事の楽しみのひとつです。
じっくり煮含めて、味わい深い「栗の渋皮煮」

鬼皮をむいた栗を、渋皮を残したままじっくり煮て作る渋皮煮。栗の形をきれいに保ちながら、やわらかく煮含めるのがポイントです。


渋皮のほのかな渋みと、シロップの上品な甘さが合わさり、ひと粒でも満足感のある味わいに。お茶請けとしてそのまま楽しむのはもちろん、ケーキや焼き菓子のトッピングにもおすすめです。
渋皮煮は、栗の下ごしらえや煮る工程に少し時間がかかりますが、完成したときの達成感も格別。時間をかけて作るからこそ味わえる、秋の保存食です。

今回の渋皮煮は、以下の富澤商店のレシピを参考にしました。
つやつやの甘い栗を楽しむ「栗の甘露煮」

渋皮をむいた栗を、砂糖などで甘く煮た甘露煮。きれいな黄色に仕上がった栗は、見た目にも華やかです。

皮をむいた後にくちなしの実と一緒に煮て柔らかくし、今回は一部を取り出し栗ご飯、その残りに砂糖を加え甘露煮にしました!
甘露煮は、ほっくりとした栗に甘いシロップがしみ込み、ひと口食べると栗の風味が広がります。そのままおやつにするほか、栗きんとんやモンブランの材料、和菓子や洋菓子の飾りにも活用できます。
栗の甘みをシンプルに味わう「栗ごはん」

先ほどの甘露煮作りの過程で、きれいに色付けた栗を使い、栗ご飯も作ってみました。栗のほくほく感を存分に楽しめる栗ごはんは秋の味覚。お米と栗を一緒に炊き込むことで、お米全体にも栗の自然な香りが広がりますます食欲をそそります。
塩をきかせたシンプルな味付けなので甘味と風味が引き立ち、炊飯器を開けた瞬間、秋の香りがしました…!
栗の皮むきは少し大変ですが、炊き上がったごはんに大きな栗がごろごろ贅沢に入っている様子を見ると、頑張ってよかったと思えるはず。
秋の食卓に、ぜひ取り入れたい一品です。
ほっくりやさしい甘さの「栗きんとん」

栗をつぶして形を整える栗きんとんは、栗の風味をシンプルに楽しめる和菓子です。
ゆでた栗や甘露煮をつぶし、砂糖を加えて好みの甘さに調整します。ラップやさらしで茶巾絞りにすれば、ころんとかわいらしい形に仕上がります。
栗そのものの味わいを楽しめるので、栗仕事で作った甘露煮を活用するのにもぴったり。お茶と一緒にいただけば、ほっとひと息つける秋のおやつになります。
香ばしくほくほく!「焼き栗」

栗の味わいをシンプルに楽しむなら、焼き栗もおすすめ。(焼き栗にするなら一晩浸水は不要です!)栗に切り込みを入れてオーブンで焼くと、香ばしい香りが広がり、ほくほくとした食感に仕上がります。
焼きたての栗を割ると、中からあふれる栗の甘み。皮をむきながら、できたてを頬張るのも焼き栗ならではの楽しみです。
栗本来の味わいを堪能できる焼き栗は、栗仕事のはじめにぜひ楽しみたい一品。手をかけて作る栗料理とはまた違った、素朴なおいしさを味わえます。
栗仕事を楽しむPOINT
①栗は新鮮なうちに下ごしらえを
生栗は時間が経つと乾燥しやすくなるため、購入したらなるべく早めに下ごしらえをしましょう。すぐに作業できない場合は、冷蔵庫で保存しておくと安心です。
②栗の皮むきは無理をせずに
栗の鬼皮は硬く、包丁を使う際は手を切らないよう十分に注意が必要です。栗むき専用の栗カッターを使ったり、栗をお湯につけてからむいたりすると、作業しやすくなります。※昨年は包丁で行ったのですが、今年使った栗カッターの方が断然手が楽でした…!
③まとめて作って、いろいろな料理に
栗仕事で作った渋皮煮や甘露煮は、そのまま食べるだけでなく、お菓子や料理にも活用できます。多めに作っておけば、栗ごはんや栗きんとん、モンブランなど、さまざまなメニューに展開できます。
まとめ

栗の下ごしらえから始まり、渋皮煮、甘露煮、栗ごはん、栗きんとん、焼き栗まで、栗の楽しみ方は無限大。
少し手間のかかる栗仕事ですが、ひとつひとつの工程を楽しみながら作ることで、秋の味覚をより深く味わうことができます。
今年の秋は、旬の栗を使って、いろいろな栗料理やお菓子に挑戦してみませんか?






