こんにちは!オフィシャルクリエイターのけいちょんです。
寒くなってくると美味しくなる「濃厚」「まったり」な食材ですが、中でもチョコレートは夏よりも冬に食べたくなりませんか?
このチョコレートを使った代表的な「ガトーショコラ」と「ブラウニー」ですが、違いはなんでしょう?
美味しいことに間違いはないのですが、いざ聞かれると正直なところちょっと困ります、、、という方も多いのではないでしょうか?
今回はこの2つの違いと、同じ材料・同じ分量での焼き比べをご紹介します!
ガトーショコラとブラウニーの違いとは
「ガトーショコラ」とは、フランス語で広く「チョコレートケーキ」を指す言葉です。日本でガトーショコラといえば、チョコレートにメレンゲを加えて焼いたものが一般的ですが、フランスでは「オペラ」や「ザッハトルテ」のようなチョコレートケーキのこともガトーショコラになるのです。
「ブラウニー」とは、アメリカの代表的なチョコレートケーキで、茶色い(brown)が語源になっています。それぞれ名前の由来に違いはありますが、卵の使い方と薄力粉の割合が大きな違いとなります。
ブラウニーはチョコレートと卵を混ぜて平たく焼いた形が一般的で、ガトーショコラに比べるとブラウニーの方が薄力粉の分量が多い傾向にあるようです。
しかしながら最近はグルテンフリーで、卵とチョコレート・バターのみで粉を使わず作るガトーショコラや、元々粉類が多めのブラウニーでも粉の分量が少ないレシピがあるなど、徐々に配合にも変化が現れているようです。
そこで、作り方を変えるとどれくらい違いが現れるのか実際に焼いてみることにしました。
同じ配合での焼き比べ
ガトーショコラとブラウニーを同じ配合で焼き比べるにあたり、ガトーショコラは同じ分量でも卵白をメレンゲにして加えます。
また、ブラウニーにはオーソドックスにローストしたくるみを加えました。それ以外は全く同じ配合です。
焼き時間は比較のため同じ温度で焼き上げています。
ガトーショコラ レシピ(15cmデコ型)
ガトーショコラ レシピ(15cmデコ型)の作り方
- 薄力粉とココアパウダーを合わせて振るう。
- デコ型に型紙を敷く。
- オーブンを180度に予熱する。
- 卵は卵黄と卵白に分ける。
- チョコレートとバターを合わせて湯煎で溶かす。溶かす間にメレンゲを作る。
- 卵白にグラニュー糖の半量を加えて角が立つまで泡立てメレンゲを作り、冷蔵庫に待機させる。
- チョコレートとバターが溶けたら湯煎からおろし、卵黄を加えてよく混ぜる。
- 残りのグラニュー糖と塩を加えてよく混ぜる。
- メレンゲの1/3を加えホイッパーで混ぜる。同じように1/3のメレンゲを加えよく混ぜメレンゲ側にチョコレート生地を流し切るようにゴムベラで混ぜる。
- ふるった粉を加えてよく混ぜ、デコ型に注ぎ高さ10cmほどから数回落として大きな気泡を抜く。
- 180度で55〜60分焼く。
- 半日〜一晩寝かせて完成。
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ブラウニーレシピ(15cm角型)
ブラウニーレシピ(15cm角型)の作り方
- 薄力粉とココアパウダーを合わせて振るう。
- デコ型に型紙を敷く。
- オーブンを180度に予熱する。
- バターとチョコレートを一緒に湯煎で溶かす。その間に卵生地を作る。
- 全卵にグラニュー糖と塩を加えて、グラニュー糖が溶けるまでしっかりホイッパーで混ぜる。
- チョコレートが溶けたら湯煎から下ろし、2〜3回に分けてその都度均一になるように混ぜる。
- ふるった粉を加え、ゴムベラで切るように混ぜる。
- 最後にくるみを加えてよく混ぜ、デコ型に注ぎ表面をならし、高さ10cmほどから数回落として大きな気泡を抜く。
- 180度で35〜40分焼く。
- 半日〜一晩寝かせて完成。
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ガトーショコラはメレンゲにして卵白を加えたことで、粉を加える前の生地が特にふわっとしています。
同じ15cm型ですが、丸いデコ型で焼いたガトーショコラは高さが高くなるためか焼き時間がおよそ倍近くかかりました。焼き上がりはもこもこと盛り上がっています。
ブラウニーは生地自体がマッタリとしていますが、ガトーショコラに比べるとさらりとした印象です。しかしながら、意外にも焼き時間に関してはガトーショコラに比べて短く済みました。
比較してみる
ガトーショコラとブラウニーの断面を比較すると、ガトーショコラは全体的に均一な内層で、メレンゲを加えた影響かふんわりとしているように見えます。
一方でブラウニーは、中がギュッと凝縮してチョコレートのようにまったりしているのが見るだけでもわかります。
フォークで割ってみると、写真では伝わりにくいですがガトーショコラは軽くフォークが入ります。ブラウニーも硬いわけではなく、しっとり濃密ながらほろりと崩れます。
実際に食べてみると、ガトーショコラはやはり濃厚な中にもメレンゲの影響でふわっとした口溶けがあり軽く感じます。
よくホイップクリームを合わせて食べますが、合わせたらもっとするりと溶けてさらに美味しくなりそうな予感。
一方でブラウニーは、まさに「濃密」という言葉がぴったり。でも濃いだけでなくしっとりほろほろでチョコレートの旨みがギュッと濃縮されている感じ。アクセントのくるみが歯触りよく、ついつい食べ進めたくなる食感でした。
まとめ
いかがでしたか?ガトーショコラもブラウニーも、同じ分量で焼いても食感や軽さに違いが出て、どちらもしっかりその特徴を捉えた焼き上がりとなりました。
しかもどちらも満足のいく美味しさ!お好みの配合があれば、焼き方を変えてみると新しい美味しさにつながるかもしれませんね!
チョコレートが美味しい季節、ご紹介したガトーショコラとブラウニーもぜひお試しください!
コラム執筆:けいちょんさん
イーストだけでなく数種類の自家製酵母を使い、完全独学ながらお家で作れる「簡単だけど本当に美味しい家族が喜ぶパン」を日々研究中です。