こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は知って得するシリーズ。素朴なおやつを掘り下げてみました。
お子さんと一緒に作るもよし!朝ごはんにするもよし!自分好みのフレーバーにアレンジするもよし!子どもも大人も一息のお供にしてみてはいかがでしょうか。
甘食とは
おうちで作るおやつのレパートリーにはないけれど、店頭で見かけたり、聞いたことのあるおやつの上位に組み込むのではないかと思っている「甘食」。(褒めてます)
素朴さゆえに目立つ存在ではないけれど、一息つくタイミングにもってこいのおやつだと思います。
甘食は日本生まれ。真ん中がふっくらと盛り上がり、食感はほろっとサクッとして、クッキーのようなマフィンのような、その中間に位置する焼き菓子です。
なんでも関東圏のおやつとか!?西日本では初めて聞いた方もいるかもしれません。
材料は薄力粉、砂糖、卵、牛乳、バター、ベーキングパウダーや重曹などの膨張剤です。
ケーキ屋さんではなくパン屋さんでよく見かける。
パンよりも短時間で出来上がるクイックブレッドとして重宝されていた所以かもしれませんね。
甘食プレーン味
まずは、基本のプレーン味の甘食を作ってみましょう。
今回は作りやすさと食べ切りやすさで、ミニサイズを5個のレシピにしました。
また、我が家好みで甘さ控えのレシピになってます。お好みで調整してくださいね。
- 薄力粉 100g
- ベーキングパウダー 4g
- 重曹 1.0g
- バター(食塩不使用) 20g
- 砂糖 50g
- 卵 1個
- 牛乳 20g
室温に戻したバターに砂糖を加えてすり混ぜます。
バターよりも砂糖が多いので、砂糖がなじむまでよく混ぜてください。
溶いた卵を少しずつ加えながら、さらに混ぜていきます。
ふるった粉類と牛乳を回しかけ、ゴムベラでさっくりと切るように混ぜます。
ボウルから直接生地をオーブンシートに落としてもよいですが、おすすめは口金をしない絞り袋。
おおよその量が絞るときにわかり(計りたい方はしっかり計ってください!笑)、慌てずに形を作ることができます。
直径6㎝ほどの丸型に絞ったら、油をぬったナイフで中央に十字の切り込みを入れます。
これがぷくっと可愛らしく盛り上がる秘密になります。
210℃のオーブンで10分ほど焼いたら、オーブンシートから生地をやさしく移動し(スケッパーなどを使うと移動しやすい)、網の上で粗熱をとります。粗熱が取れたらポリ袋を入れ、乾燥させすぎないようにしましょう。
ぷくっと盛り上がってくれない反抗期の甘食に出会ったら、「そうなのね」と温かい笑顔でいただきましょうね。
暑い時期は冷凍庫で保存し、2週間程度を目安に食べ切ることをおすすめします。
自然解凍したのち、オーブントースターや電子レンジなどで温めてお召し上がりください。
おすすめ商品
甘食ココア味
アレンジ版として、ココア味はいかがでしょうか。
ほろ苦さもあるあるので、大人向きに仕上がります。
お子様にはチョコチップ入りの甘食なんておいしそう!!
そんな風にアレンジできるのがおうちおやつの良いところですね。
作り方はプレーンと同様です。
重曹ありなしどう違う!?
材料見ていて思うこと。私だけではないはずです。
ベーキングパウダーと重曹。どちらも膨張剤だから、どちらかでもいいのではないか?
ベーキングパウダーならおうちにあるんだけど、重曹は掃除用しかないわー。(わかります!!)
そんな謎を解決。
重曹なしだったらどんな変化があるのでしょうか。
重曹はやはり膨張剤を実感させる、ベーキングパウダーのみとは盛り上がり方が違います。
重曹ありは、総じて「ふわっと軽い食感」が特徴で、重曹特有の「苦み」がうっすらと感じます。(人によっては)
重曹なしは、「密度のある固めの食感」が特徴で、まわりはサクサクしたクッキーを彷彿させます。
ベーキングパウダーの分を重曹に置き換えてしまうと、えぐみが増してしまうのでお勧めできません。
どうしてもどちらか!となった場合は、ふわっと軽い食感をあきらめてサクサクの甘食を目指すのもありだと、個人的には思いました。
見た目は膨らみ具合の微妙な差。食して分かるから面白い!
食べ物の小さな疑問はおうちで解決できることも多いですね。
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
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コラム執筆:ちょりママさん
フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。