薬菓(ヤッカ)とは?韓国の伝統菓子と開城薬菓の魅力・おすすめレシピ2選!

未分類

皆さん、薬菓(ヤッカ・ヤックァ)ご存知ですか?
最近の韓国ブームでお食べたことがある方も、気になっていた!という方も多いのでないでしょうか。今日はそんな薬菓の魅力をご紹介していきたいと思います!

薬菓とは?

薬菓(약과)

薬菓(약과)とは、小麦粉にごま油やはちみつなどを混ぜて作った生地を油で揚げ、甘いシロップに漬け込んだ韓国の伝統菓子で、油蜜果(ユミルグァ)の一種です。ほろっとして中はしっとり、噛むほど優しい味わいを楽しめます。

薬菓の起源は高麗時代からと伝えられており、重要無形文化財にも指定された伝統製法もあるそうです。ただ昔の薬菓は、王族や貴族など上流階級などの限られた人たちだけが食べられる高級菓子でした。
なぜなら、材料となる胡麻油やはちみつ、小麦粉はとても貴重で、宮廷料理や祭事、お祝いの席などで登場する特別な高級菓子だったため。今では手に入りやすくなり、韓国でも若い方やお土産でも人気のお菓子に進化したのですね!

名前の由来

「薬(약)」は体によく、滋養があるとされている食材(はちみつ・しょうがなど)が使われることから由来し、「菓(과)」はお菓子のこと。薬果と書くこともありますがこれは元々果物の形を模していたためと言われています。日本ではヤッカやヤックァとも表記されていますね。
韓国では薬膳の歴史も古く、食を通じて健康を追求する文化が根付いてきました。「薬食同源」と言われる食べ物と薬の区別が曖昧といわれるほど概念として同じくらい大切な意味を持つそうです。

開城薬菓(개성약과)ケソンヤッカとは?

開城薬菓(ケソンヤッカ)とは、北朝鮮の開城地域で伝統的な製法でつくられる薬菓の一種で、パイのように層になった生地が1番の特徴です。折り重ねたパイ生地にシロップなので、どこか少しバクラヴァにも近いイメージに感じますがもう少ししっかり詰まった印象の揚げ菓子です。
より手間をかけて作られた生地を包丁などで四角くカットして作ります。切り込みを入れるお花のような独特な形をしてるものもよく見かけますよね。他にも、宮中薬菓(クンジュンヤックァ)とよばれるものがありますが、こちらは開城より、もちっとした食感の薬菓です。

おうちで作れるおすすめ薬菓レシピ2選!

実は薬菓は、特別な道具がなくてもご家庭で作ることができます!
ここでは、富澤商店おすすめの薬菓レシピを2つご紹介しますね。

韓菓子 基本の薬菓(ヤッカ)

自由が丘スタジオでもレッスンを持たれている、金子 裕子先生の伝統的な薬菓を手軽におうちで作れるレシピです。
ショウガやシナモンをきかせ、お花のはちみつで作ったシロップにつける美味しい基本の開城薬菓です。蜜漬けでも甘すぎず、素朴で味わい深い薬菓。手作りの薬菓は2日くらいが美味しく食べきるのにおすすめです。

【グルテンフリー】米粉の薬菓(ヤッカ)

小麦粉ではなくグルテンフリーの米粉でつくるアレンジ薬菓のレシピです。
じっくり揚げた生地にしっとり密をまとったクッキーやドーナツのような少しふっくらした揚げ菓子に仕上げていただきました。伝統的な薬菓を人気のクリエイター創房優さん風にアレンジしていただいたおすすめレシピです。揚げたて生地にきび砂糖をまぶして食べるのも創房さんのお気に入りだそう。

おすすめ商品

薬菓の材料は以外とシンプル。ということは、仕上がりは素材にも大きく関わってきますね。ぜひ材料にもこだわって美味しい薬菓をつくってみてください。

アレンジやトッピングにおすすめな商品

大切に受け継がれ、現代も愛される伝統菓子

薬菓は、韓国の歴史や文化がぎゅっと詰まったお菓子。今では伝統的なものから、アレンジされ現代風のものまで、いろいろな薬菓をみる機会が増えました。過去には高級品でなかなか食べれる場所や人が限られていた特別なお菓子ですが、今なお大切に受け継がれ、また改めて注目され進化しているのは素晴らしいですね。
素朴でどこか懐かしく、噛みしめるほど味わい深い薬菓、ぜひ皆さんもお試しください!

error:Content is protected !!