こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は徹底比較シリーズ。イングリッシュマフィンやコーンパン、コーンブレッド。
パンとの相性抜群であることは百も承知!コーングリッツ、コーンミール、コーンフラワー。どれも同じようで微妙に名前に違いがあります。
何が違うの?特徴はなに!?今回でしっかりと迷いを解決します。
コーン粉の世界へ、いざ!!!
コーングリッツ・コーンミール・コーンフラワーの違いとは?
今回ピックアップするコーン粉はこちらの3品です。
とうもろこしの胚乳のみを使用し、どれも黄色のパウダー状で微妙に粗さが違うのがコーン粉です。
コーングリッツ
3つの中で一番粗いのが「コーングリッツ」。
ざらざらとして質感で色味も一番感じられます。食感のアクセントをつけたい時に良さそうです。
コーングリッツ / 100g
コーンミール
イングリッシュマフィンにも使用されることが多い「コーンミール」。
これを基準として考えるのが一番分かりやすいかもしれません。ほど良いざら付きで、存在感もありながら粉にもなじみやすいであろう印象を受けます。
コーンミール / 100g
コーンフラワー
パウダー状と言っても過言ではありません「コーンフラワー」。
“フラワー”とついているだけに納得する方も多いかもしれませんね。粉に混ぜても違和感がなく、コーンの香りは弱いものの邪魔をしない良さがあるでしょう。
北海道産コーンフラワー / 100g
コーンパンを焼いてみた
3種のコーン粉をパン生地に入れてコーンパンを作ってみました。
捏ね方に差異がでないよう、生地はホームベーカリーを使用してます。
レシピ
- パンケースに水、強力粉、コーンミール、砂糖、塩、バター、ドライイースを入れ、「こねる」ボタンを押す。
- ボウルにバター(分量外)をぬり、40℃で35~40分、1次発酵する。
※お風呂程度の湯せんにかける湯せん発酵がおすすめです。 - 生地が2倍の大きさになったら、*フィンガーテストをする。ガス抜きをし、6個に分割して丸め直す。ラップなどをして乾燥させないようにし、15分ベンチタイムをとる。
*人差し指を生地に指し込んで指の跡が残っている状態。 - 生地を丸め直し、天面にコーンミールをつける。
- 40℃で25~30分、ひと回り大きくなるまで二次発酵する。
※オーブンにお風呂程度の湯を入れたボウルと一緒にオーブン庫内に入れ、オーブン機能不要の庫内発酵がおすすめです。 - 180℃のスチームオーブンで13分ほど焼く。
こね上がりの状態です。
- コーングリッツ(左)
- コーンミール(中)
- コーンフラワー(右)
写真で見るよりも実物のほうが違いが分かるのが残念でなりません。コーンフラワーは生地に生地に馴染みがよいので、生地が一番黄色っぽく感じられました。
逆にコーングリッツは粗いせいか存在感が目立ち、粒感が感じられました。コーンミールは生地の馴染みと存在感がもっともバランスとれていました。
焼き上がりの断面です。
- コーングリッツ(左)
- コーンミール(中)
- コーンフラワー(右)
コーンミールの断面は存在感がないですが、表面につけると食べた時のアクセントにもなるので、やはりバランスがとれた粉だと感じました。
コーンフラワーは焼成前の黄色みの生地はあまり感じられず、風味の弱さも感じました。入れるなら増量!!といったところでしょうか。
コーングリッツは生地が一番ゆるく感じたので、もちもち感が一番感じられました。トッピングに使用したコーングリッツは荒々しさを感じ、ダイレクトに感じたい時に使うとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
コーングリッツ、コーンミール、コーンフラワー。どれも似たような名前で混同しがちですが、ポイントを抑えれば難なくクリアできそうです。その他の材料になじませたいのか否か。存在感を際立たせたいのか否か。
求めているものが明確にあれば、その先も迷わずに進めそうですね。みなさんは今使いたいもの、食べたいものは何でしょうか?特徴を知った先は、無限に広がるのが料理の面白さと楽しみ方ですね。
ぜひご自宅でコーン製品を使いまわしてみてくださいね。みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
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コラム執筆:ちょりママさん
フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。