こんにちは、富澤商店オフィシャルクリエイターのけいちょんです。
今月は、パン作りをする人なら一度は作ったことがある(作ってみたい)お惣菜パンについてご紹介します。
フィリングやトッピングを変えれば幾千通りにもなるであろうお惣菜パンは、自分だけのオリジナルの創作パン。家族やご友人の好みのものを使って必ず喜ばれるパンになります。
プレゼントや持ち運び、保存するにも便利なラッピング方法、便利な保存方法から美味しいもの食べ方もご紹介します。
涼しい季節ならそのままお弁当にも大活躍しますのでぜひ参考にしてください。
パンに合うお惣菜とは?
パンに合うお惣菜の種類は無限大。そもそもどんなお惣菜が合うでしょう?
お米に合うおかずはパンにも意外に合うもので、きんぴらごぼうやひじき煮など和のおかずや唐揚げ・とんかつなどの揚げ物、洋食ならグラタンやビーフシチュー、もちろんポテトサラダや卵サラダなどのサラダ類、はたまた焼きそばなど麺類も美味しいという、惣菜パンはもはやお米顔負けの万能っぷり。
なので、夕飯の残り物やお弁当用に買っておいたカップ入りの冷凍食品、買ってきたお惣菜なども惣菜パンに大活躍してくれます。
ただし、冷凍保存する予定があるパンに使う場合は冷凍できない食材(こんにゃくなど)が入っていないものにしましょう。
簡単な一工夫で断然おいしく!(汁気の多いおかずの場合)
とてもオールマイティに見える惣菜パンですが、やはり汁気の多いおかずはパン生地が汁気を吸ってしまうのでNG。また、パンが早く傷む原因になるので注意が必要です。
できる工夫としては肉じゃがなら汁気をできる限り拭き、じゃがいもを崩して汁気をなくすといいでしょう。潰すのはじゃがいもに水分を吸わせるためと、冷凍保存したときに食感を損なわないためです。それでも汁気が多い場合は「マッシュポテトフレーク」を使うのがおすすめ。そのまま少し加えるだけでポテトフレークが水分を吸ってくれます。
汁気を取って潰しただけの肉じゃがではやや水分が多くパンのフィリングには不向き。
マッシュポテトフレークを適量加えて混ぜるとフレークが水分を吸ってくれます。
適度な水分量に調整してパンフィリングとして使えば汁気の多いおかずも◎。
カレーやシチューなどもこの方法で大丈夫。小麦粉でとろみをつけるより簡単で扱いやすいです。
マッシュポテトフレークは万能で大活躍食材!!
マッシュポテトフレークは水を加えるだけでマッシュポテトができるので、何か一品足りないときやお弁当などとても便利です!
先に紹介したように、汁気を吸わせてパンフィリングに活用するのはイレギュラーな使い方。
そのままマッシュポテトとしていただくのはもちろんですが水を加えて戻した状態だと味付けしていない潰したじゃがいもの味なので汁気の多いおかずと合わせてコロッケに変身させたり、野菜や茹で卵を加えてポテトサラダになったりととにかく便利です。
参考に今回はマッシュポテトフレークを使ってベーコンポテトを作ってみました。
2人分材料
- マッシュポテトフレーク 25g
- 水 60g
- 牛乳(または水) 適量(好みの硬さに調整します)
- ベーコン 2枚
- マヨネーズ 大さじ1
- 塩胡椒 適量
- ブラックペッパー 適量
手順1
マッシュポテトフレークと水を混ぜ合わせます。
手順2
硬さが硬いようなら水か牛乳を加えて調整します。牛乳を使うとややミルキーになります。
このままコロッケの具を入れて衣を付け揚げればコロッケになります。
手順3
こんがりと焼き色をつけたベーコン・マヨネーズ・塩胡椒を加えて混ぜます。
手順4
ベーコンポテトの完成です。このままおかずの一品にもできますが今回はお惣菜パンのフィリングとしても使ってみました。
男性やお子様が大好きなボリューミーなパンに大変身です。
パン屋さんみたい!お惣菜パンのラッピング
そのままではちょっとプレゼントにするには家庭的すぎるかな…と思うお惣菜パンもラッピングをするだけでお店のクオリティに。ポイントは乾燥を防ぎ、臭いを防ぐこと。
乾燥を防ぐには一つずつラップで包装します。
菓子パン袋(PP)はにおい移りを防ぐのでぜひ活用しましょう。
可愛くラッピングしたいので、和紙タイとグラットンベアシールを一緒に使用します。
その他、よりお店のように仕上げる場合、OPPシート(フランセ)や無地ケーキフィルムなどをカットしてお惣菜部分にのせるのもおすすめです。
まず、パン袋にラップをかけたパンを入れ、口を絞り和紙タイを表にあてます。
裏で一度交差させしっかりと両端を引っ張りしっかり締めます。
表側か横で2回ほど捻って留めます。
最後にシールを貼って完成です。
カラフルな和紙タイとシールで簡単だけどおしゃれで可愛いラッピングが完成です。
保存方法(冷凍・冷蔵保存のポイント)
お惣菜パンは一般的に冷凍に不向きとされる食材(こんにゃくや形のままのじゃがいも・葉野菜など)が含まれていなければ冷凍保存が可能です。
冷凍する場合も乾燥とにおい移りを防ぐのは鉄則。ラッピング同様ラップをかけてOPP袋にいれ、フリーザーバッグに入れて冷凍すると2週間ほど美味しく食べられます。
(冷凍環境や開閉回数などにより異なります。なるべく早めに美味しく食べきるようにしましょう)
冷蔵庫で保存したい場合は一晩程度。あまり冷蔵庫に長時間入れておくとお惣菜の傷みがでたり乾燥が進み生地が固くなる原因になるので次の日食べるなら冷蔵庫、それ以降に食べるなら冷凍保存と使い分けるとより美味しく保存できます。
各家庭の環境や季節にもよりますので、あくまで参考に。状態をきちんとみて都度判断するようにしてくださいね。
解凍方法・リベイク
基本的に冷蔵庫解凍がおすすめです。翌朝に食べたい場合は寝る前に冷蔵庫に移しておくとちょうどいいです。
リベイクするときは電子レンジ500wで15〜20秒温め、弱めのトースターで2〜3分温めます。この方法だと短時間で中心にあるフィリングを温め、パン生地もトースターでさっと温めることができるのでパン生地から余計な水分を奪われずふっくらリベイクすることができます。
デザート系(フルーツを乗せたもの)などはリベイクするよりもやや冷たいくらいが美味しいので、一晩冷蔵庫解凍し食べる1時間ほど前に常温に戻すのがおすすめです。
お出かけの軽食やお弁当におすすめはこちら!
涼しく過ごしやすい時期には公園などで子供と軽食を楽しんだり、お弁当として惣菜パンを持って行くのもおすすめです。おかずと主食が一緒になっているので、フルーツやタンパク質を添えてバランスも取れます。何より手軽なのでぜひ活用してほしいです。
こちらはランチボックスにお惣菜パンとナゲット・フルーツを詰めました。
大きめなので食べ盛りのお子様や、幼児とお母さんの軽食など1.5人前程度の量におすすめです。
蓋は閉まるようになっている他、紙なので軽く帰りも小さく折りたためるのでとても便利です。
お弁当にするなら保冷剤と保冷バッグがあれば安心です。
マチつきなので深さのあるバイオプラスランチボックスも保冷剤と一緒にすっぽりと入ります。
蓋を閉めたら専用の保冷バッグなどがなくてもこのままトートバッグなどに入れて持ち運べます。
いかがでしたか?
こちらは私が実際に普段焼いたパンを保存・リベイクしている方法です。しっかり保存すればすぐに食べなくてもお惣菜パンも美味しく食べられますのでぜひ参考にしてみてください。
コラム執筆:けいちょんさん
けいちょん
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イーストだけでなく数種類の自家製酵母を使い、完全独学ながらお家で作れる「簡単だけど本当に美味しい家族が喜ぶパン」を日々研究中です。