こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は知って得するシリーズ。「ピスタチオ」について深堀していきます。
ピスタチオを使ったスイーツやパンが注目を集めています。その分、ピスタチオ製品がどんどん増え、贅沢な悩みではありますが、どれを使ったらよいのか分からなくなりますよね。
私の中で今回の知得は、商品を変えると用途に変化が生まれると感じました。
まずは蓋をあけて、ピスタチオ商品の中をのぞいてみましょう~!
「ピスタチオペースト」とは?
ピスタチオは西アジア原産のウルシ科の種子で、完熟すると殻に割れ目ができます。これをロール掛けにしたものが「ピスタチオペースト」。ローストしたピスタチオをペースト状に加工したものと、フレッシュのピスタチオをそのまま加工したものがあり、フレッシュのものは加熱調理して使用する必要があります。
富澤商店御用達!ピスタチオペースト2種
富澤商店で取り扱うピスタチオペーストは2種類です。
どちらも「ピスタチオペースト」となっているので、単に内容量の違いなのかなと思われがちなのですが、2種類に大きな違いがあります。
パックタイプ
まずは、パックタイプのシシリー産ピスタチオペースト。内容量は60gと少なめです。
試しやすい量ではあるので、まずはこちら!と思う方が多いかもしれません。
こちらの商品の特徴は「冷蔵保存」そして「要加熱」であるということです。
保存は冷蔵庫で、加熱調理してから食することが必要です。
瓶タイプ
2つめは、瓶タイプのアメリカ産ピスタチオペースト。内容量は100gとたっぷり使用できるタイプです。
こちらの商品の特徴は「高温多湿を避けて冷暗所保存」そして「非加熱可」であるということです。
冷暗所で保存でき、加熱せずに使えるので、どんなタイミングでもピスタチオ風味を手軽につけることができます。
質感
両者をまな板の上に広げてみて、商品の質感をみてみましょう。
一目瞭然!違いを言葉で説明する必要はなさそうですね。
シシリー産ピスタチオパック(以下シシリー産)はポロポロで固め。
アメリカ産ピスタチオ瓶(以下アメリカ産)はなめらかでやわらかい。
シシリー産はピスタチオの粒感があります。
対してアメリカ産は舌触りと伸びが良いせいか、ピスタチオの香りを強く感じます。
ピスタチオペーストを使い分けてみよう!
シシリー産
シシリー産は加熱が必要なので、焼き菓子に加えたり、プリン、アイスなどに使うと良いでしょう。
卵やバターにしっかりと混ぜて。食感のアクセントとしてピスタチオをもってくるなら、断然シシリー産を使用したいですね。
アメリカ産
アメリカ産は非加熱でも使用可能。ピスタチオの風味も強いので、チョコレートやバターと合わせて、ガナッシュやバタークリームに使うのがおすすめです。
なめらかなペースト状なので、仕上がりに口どけの良さを求めるなら、迷わずこちらを選びましょう。
ピスタチオペーストを使い分けたレシピ
ピスタチオペースト(シシリー産)のレシピ
粒感のあるピスタチオペーストを使ったピスタチオバターケーキです。12個取りのマフィン型を使って、小さく食べやすいサイズに仕上げます。
前述通り、シシリー産を使うなら焼き菓子がおすすめ。
ほろっとした食感はシシリー産のぽろぽろ食感にもぴったりです。
バターや卵を混ぜるタイミングで、シシリー産ピスタチオペーストを入れてみてください。
ピスタチオペースト(アメリカ産)のレシピ
なめらかなピスタチオペーストをたっぷり入れたバタークリームをシンプルな高加水強力粉で作ったパンにサンド!冷やして硬めのバタークリームでいただくもよし、室温においてなめらか食感でいただくもよし!パン生地はホームベーカリー使用です。
アメリカ産はなめらかな食感を重視した口どけのよいピスタチオバタークリームをサンドしたパンを。
バタークリームにはホワイトチョコレートも使用し、バターの使用を抑えるレシピに仕上げました。
パンは油脂とも相性が良く、高加水強力粉として人気の「春よ恋高加水」を使用しています。
ピスタチオペーストの使い分けを楽しんで!
いかがでしたでしょうか。
原材料が一緒、実際使用してみなくてはわからない商品はこの世にたくさんあります。
手にして使って知る。その楽しさはもちろんありますが、作りたいものが決まっているとしたら、このコラムで商品チョイスの参考になればと思います。また、大枠を知り得たからこそ両者を手にして、湧き上がる料理とのパズルを楽しむのもおすすめです。
みなさんもぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
ちょりママレシピも合わせてどうぞよろしくお願いします!
コラム執筆:ちょりママさん
公式Webサイト
この著者のレシピ一覧
フードコーディネーター・調理師・食生活/食育アドバイザー。「子どもも大人も一緒のごはん」をコンセプトに簡単レシピを発信。
企業レシピ・メニュー開発、書籍出版のほか、フードスタイリング、食育活動も多数。