こんにちは。富澤商店オンラインショップでレシピ著者をしているちょりママです。
今月は、ストックしておけて、使いたいときにすぐ使える「加工トマト」に注目。その使い方を深掘りしていきます。
なんとなく使っていたトマト缶、トマトピューレ、ドライトマトも、特性を知って使い分ければ、食卓の幅がぐっと広がるかもしれません。さあ、真っ赤なトマトの旅へ出発です!
加工トマト4種の種類と基本の違い

トマトといえば「トマトが赤くなると医者が青くなる」というヨーロッパの諺にもあるように、栄養価の高さでも知られる野菜です。赤い色素であるリコピンは、抗酸化成分のひとつとして広く知られています。生のトマトに比べてトマト缶にはリコピンが多く含まれているといわれており、加熱調理や油と組み合わせることで取り入れやすいとされています。
今回ピックアップするのは、4つの加工トマトです。
カットや加工方法の違いから、大きくは3種類に分けられます。トマト缶は「トマトを水煮にした缶詰」、トマトピューレは「粗ごししたトマト」、ドライトマトは「乾燥させたトマト」を指します。
それぞれの特徴や使い方を、順に詳しく見ていきましょう。
ホールトマト缶

おなじみの「ホールトマト缶」。
ごろっと大きなトマトが入っているのが特徴です。私自身、カット(ダイス)トマト缶よりもホールトマト缶をよく愛用してきました。トマトの存在感や味わいの深さを感じやすいからです。トマト煮にするならホール――今でもそう感じています。
イタリアット・有機ホールトマト (内容総量400g/固形量240g)
トマト1個の大きさは長いところで約7cmほど。写真の量で150g程度です。生のトマトでいうと中くらいのサイズでしょうか。ごろっとしたトマトだけでなく、粗ごしされた果肉も入っているため、料理に自然なコクと一体感が生まれます。食べ比べてみると、その風味の違いをより感じられるはずです。
ホールトマト缶を使って『チキンのトマト煮』

前述の通り、トマト煮するなら「ホールトマト」です。
チキンのトマト煮を作っていきましょう。
コンセプトは「トマトはあえて崩さず!具としても楽しむ」です。


鶏肉はひと口大に切ります。
玉ねぎはくし切り、じゃがいもはひと口大に切って水にさらして水気を切ります。
にんじんは乱切りにします。
鶏肉に塩(少々)、こしょうをし、フライパンにオリーブ油を入れて中火で熱し、鶏肉に焼き色がつくまで焼きます。
玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、にんにくを入れて炒め合わせ、Aを加え、半分に折ったローリエを入れてひと混ぜします。
蓋をして10分ほど煮込み、塩(小さじ1/2強)を加えて調味します。
さらに蓋をして2~3分煮て、完成です。

トマトの存在感をしっかり味わえるチキンのトマト煮。
いつもカットトマト缶を使っている方も、ぜひ一度ホールトマト缶で。トマトの奥深さに、きっと新しい発見があるはずです。
チキンのトマト煮作りにおすすめ商品
ダイストマト缶

ダイストマト缶を使い始めると、カットしてくれた人に感謝!となりますね。
やっぱり便利なダイスカット。すでに切られているため、トッピングにも使い勝手抜群。
インスタントラーメンにトッピングしてトマトラーメンなんて、ちょちょいのちょいですよ。
レンジ調理もお手の物です。
イタリアット・有機ダイストマト (内容総量400g 固形量240g)
ホールトマトと固形量は変わりません。写真の量で100gです。
「トマトの甘みが強い」という印象でした。400gを使い切れない場合は、小分け冷凍しておきましょう。
ダイストマト缶を使って『お手軽ピザ』

突然のピザが登場するのも、我が家ではよくあること。
お祝い事にも活躍する定番メニューです。トマトソースはレンジで手軽に作ることが多く、混ぜて加熱するだけ。そんな時に頼りになるのがダイスカットトマト缶です。
- ダイストマト 1/2缶(200g)
- オリーブ油 大さじ1/2
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 少々
- おろしにんにく 小さじ1


耐熱ボウルに材料を混ぜ合わせます。
ラップをしない電子レンジ(600W)で2分~2分30秒加熱し、混ぜ合わせて冷まします。
加熱後はゆるいなと思われますが、冷めると濃度がつきます。
倍量でされる場合は、様子を見ながら加熱時間を多めにするとよいでしょう。

冷凍のピザ生地を使って、トマトソースにピザ用チーズをたっぷりのせて焼きました。
シンプルさゆえに、トマトソースの味をしっかりと味わえます。
冷凍のピザ生地もストックしておけば、急なピザ対応にもホイホイ答えられますね。
お手軽ピザ作りにおすすめ商品
粗ごしトマト

トマト缶に比べると、ややなじみの薄い食材かもしれません。
「トマトピューレ」と聞くと、粗ごしトマトを思い浮かべる方も多いはず。固形物がないため料理にすっとなじみ、うま味だけを重ねてくれる、頼もしい存在です。
イタリアット 有機粗ごしトマト (内容量700g)
ジュースほどさらっとはしていませんが、味はジュースくらいのさらっと感があります。
すっきりした味わいでスープにも最適!
粗ごしトマトを使って『ハヤシライス』
今回はハヤシライスを市販のルウなしで簡単に作れるレシピです。
家族に大好評だったので、定番になりそうです。作り置きごはんにもいいですよ。
ちなみに、我が家ではカレーにトマトを入れることが多いのですが、粗ごしトマトを使っています。

- 牛切り落とし肉 200g
- 玉ねぎ 1個(200g)
- バター(加塩) 20g
- 薄力粉 大さじ2
- 塩、こしょう 各少々
- A)粗ごしトマト 200g
- A)赤ワイン 大さじ1
- A)ウスターソース 大さじ1
- A)トマトケチャップ 大さじ1
- A)しょうゆ 小さじ1
- A)チキンコンソメの素(又はコンソメ顆粒) 小さじ2
- 水 200ml
- ローリエ 1枚


玉ねぎは薄切りにします。
ボウルに牛肉を入れて塩、こしょうをし、薄力粉をまぶします。
牛肉の下味と薄力粉をバットではなく、ボウルにする理由は、牛肉をフライパンに入れた後に、そのボウルでAの合わせ調味料を作るからです。まぶした薄力粉は余すことなく使えます。


フライパンにバターを入れて中火で熱し、玉ねぎを入れて炒めます。
玉ねぎがしんなりとしてきたら、下味と薄力粉をまぶした牛肉を加え、崩し炒めます。
牛肉のボウルにAを混ぜ合わせ、フライパンに加えます。
水、半分に折ったローリエを加え、蓋をして中弱火で5分ほど煮ます。
とろみ加減はお好みで、煮込み時間で調整してください。

トマトたっぷり!栄養満点のハヤシライス。
カレーやシチューの定番メニューに、ハヤシライスを加えてみてはいかがでしょうか。
ハヤシライス作りにおすすめ商品
乾燥トマト

うま味や風味がぎゅっと凝縮されているのが、乾燥トマトです。
そのまま主役として使うというより、料理のアクセントとして取り入れるのがおすすめ。少量でも味わいに深みを加えてくれる食材です。
乾燥トマト(ダイス)トルコ産(内容量100g)
ダイスカットされている乾燥トマトです。
写真の量で50gなので、加工トマトの中でも一回の使用量が一番少ないかもしれません。
少量でもしっかりと存在感を発揮します。
注意するところは、トマトの酸味が強いので、使うときは少量で十分です。
乾燥トマトを使って『オイルパスタ』

トマト系パスタが一番好き!!
1人分のパスタでも、乾燥トマトならスムーズに作れます。
- スパゲッティ 100g
- ベーコン(拍子切り) 50g
- 玉ねぎ 50g
- にんにく(みじん切り) 1片分
- オリーブ油 大さじ1
- A)乾燥トマト 10g
- A)熱湯 20g
- 塩、粗挽きこしょう 各少々

乾燥トマトはそのままパラッと加えてもいいですが、熱湯に5分ほど浸してから使うと合わせる食材に馴染みやすいです。


玉ねぎは薄切りにします。
乾燥トマトと熱湯を合わせ、5分ほどおいて戻しておきます。
沸騰した湯に塩(塩分濃度1%・塩味を押さえたい場合は0.5~0.8%)を入れ、スパゲッティを入れて茹でます。
ゆで汁にしっかりと塩をきかせることで、ソースの味付けを控えめにできます。
フライパンにオリーブ油、にんにくを入れて中火で熱し、ベーコンを入れて炒めます。
ゆであがったスパゲッティを入れ、ゆで汁(お玉1杯分)、水で戻した乾燥トマト(水分ごと)を加えて炒め合わせます。
味が足りない場合は塩で整え、皿に盛って粗挽きこしょうをふります。

トマトの酸味を加えつつ、ベーコンと相性抜群のオイルパスタ。
シンプルだからこそ、素材がカギになるパスタです。
特徴を知って、加工トマトの使い分け上手に

日頃何気なく使っていた加工トマトも、特徴を知って深掘りしてみることで、使い分けの幅が広がりました。そこから少し視点を変えてみると、新しい料理のアイデアにつながることもあります。
料理って楽しい、そして奥深い――あらためてそう感じています。
みなさんの富澤商店ライフのお役に立てるとうれしいです。
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