固いプリンの作り方は?焼き比べてみた!基本のレシピ付き

基本・初心者

こんにちは。富澤商店オフィシャルクリエイターのけいちょんです。

プリンは、娘が大好きで、わが家でもよく作るおやつのひとつ。材料がシンプルで作るのも楽しく、身近でありながらどこか特別感のある存在ですよね。

そんなプリンは人によって好みもこだわりもちがうもの。
ということで今回は、卵液(卵+牛乳)100gに対して、砂糖を0g/10g/20g/30g加えた4種類のプリンを、共通のカラメルを用いたうえで、すべて同じ条件で蒸して比較してみました!

プリンの基本材料

プリンの基本材料

今回の実験に使ったプリンのレシピは、基本的なとてもシンプルな蒸しプリンタイプです。

プリンの基本材料は「卵」「牛乳」「グラニュー糖」で、カラメルソースもグラニュー糖で作るのが一般的です。
ここへバニラオイルやバニラビーンズを加えたり、抹茶やチョコレートを加えて異なるフレーバーのプリンを作ることもできます。

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プリンの基本の作り方

1.卵液を作る

ボウルに卵を割り入れてよくほぐし、牛乳と砂糖を加えて混ぜます。
※泡立てないように、ホイッパーではなくスプーンやゴムベラでやさしく混ぜると、仕上がりが滑らかになります。

2.卵液を漉す

混ぜた卵液は茶こしや細かめのザルで一度漉すことで、滑らかで口当たりのよいプリンになります。
カップに流し入れる耐熱プリンカップの底にカラメルを入れ、漉した卵液を静かに注ぎます。

3.蒸す

鍋やフライパンにお湯をはり、ごく弱火で蒸します。
フタには菜箸をはさむと、フライパン内の温度が上がりすぎることなく、”ス”がたたず、きれいに仕上がります。
加熱時間の目安は弱火で12〜15分、その後火を止めて余熱で5分ほど。表面がふるふる揺れていたらOKです。

4.冷やして完成

粗熱が取れたら冷蔵庫へ。しっかり冷やしてから型から出し完成。

プリンを作る時のコツ

火が強すぎると「ス(気泡など)が入る」原因に。
弱火+時間でじっくり加熱することが、プリン成功のコツです

滑らかにしたいときは、「漉す」「泡立てない」「低温蒸し」の3つを意識してみてくださいね。

この基本レシピをベースに、砂糖の量や種類、卵の配合を変えるだけで、味も食感も大きく変化します。
今回の実験ではその「違い」をじっくり楽しみながら調べました。

グラニュー糖の量を変えて、プリンの焼成比較

砂糖の量を変えてプリンの焼成比較

卵液は通常の作り方と順番が異なりますが、全卵にまず温めた牛乳を注ぎ、100g取り分けて各々にそれぞれグラニュー糖を10〜30g加えたアパレイユを作り、プリンの焼成比較を行いました。

▼同一条件

 ・卵液(卵+牛乳):100g
 ・カラメル
 ・蒸し時間・温度(弱火でじっくり)

▼比較条件

 ・グラニュー糖の量を、0g/10g/20g/30gの4パターン


プリン作りにお役立ち商品のご紹介

プリンシロップTOM

今回、カラメルシロップは富澤商店で販売している「プリンシロップ」を使用しました。
火傷する危険もなく、注ぎやすい形のパウチに入っているのでとても使いやすく、原材料も砂糖のみでおすすめです。

プリンカップ(ツマミ付)フタセット

また、型からスムーズに取り出せるように「プリンカップ(ツマミ付)フタセット」を使用しています。この型は裏側についた突起をプチッと倒すことで中に空気を入れプリンがストレスなく取り出せる、市販品のプリンでも使用されている型と同じ形です。
この型を使用することで型から取り出す際に不用意に崩してしまうリスクも排除しました。

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4つのプリンを比べてみた!

違いがあるのは「砂糖の量」だけという状態で4種類のプリンを作ってみました。
さあ、どんな変化が現れるでしょうか?

砂糖0g… 甘さゼロ!まるで茶碗蒸し⁉

砂糖0gのプリン

表面はつるんとしていて、"ス"も入らずプリンらしい綺麗な仕上がり。
スプーンですくうのではなく、むしろ割るという表現が合うくらいしっかり固いです。
甘さがないので卵の風味がぐっと前に出て、どちらかというと「甘くない茶碗蒸し」といった印象。
カラメルがあるのでギリギリでプリンですが、食感も味も思っているプリンとは言い難い味わいです。

砂糖10g… しっかり食感。甘さはかなり控えめ

砂糖10gのプリン

弾力のある固めのプリンという感じで、スプーンですくうのもまだ固いです。
甘さはかなり控えめで、卵の味が主役に。そのままでも素朴で美味しい気はしますが、子どもにはあまり美味しい感じではなかったよう。
「甘さ控えめが好き」という大人の方や卵の味を存分に楽しみたい方にはいいかもしれませんが一般的には甘みが少なすぎるプリンという印象です。

砂糖20g… なめらか&バランス型

砂糖20gのプリン

滑らかな口あたり、ほどよい甘さ、卵と牛乳のコクのバランス、カラメルとの調和。
“これぞ王道プリン”という仕上がりになりました!
お子さまにも食べやすい甘さ・滑らかさでみんなが思う「プリン」のイメージはこれ!
家族全員からも好評でした。娘のお気に入りはこのタイプ。

砂糖30g… とろける濃い甘さ、でもちょっと濃すぎる

砂糖30gのプリン

食感はとても滑らかで、口どけは抜群。
型から出すだけで形がくずれるほど柔らかいです。甘さがかなり強く、カラメルと合わさると“甘×甘”の印象が残ります。私は喉に焼けるような甘みを感じました。
甘いものが大好きな方はこのくらい入れると大満足の甘さになるかもしれません。
娘は「これは二番目に美味しい」という評価でした。大人は三番目…。笑
もし作りたい場合は型から出すのが大変なほど柔らかいので、ミルク瓶などに作ると安心ですよ。

見た目にも注目!砂糖の量で色も変化する

プリンに入れた砂糖の量で色の比較

この実験では、砂糖の量が増えるにつれて、プリンの色合いにも変化がありました。

砂糖の量見た目
0g白っぽく、シンプルな見た目
10gほんのり黄みがかる
20gやさしいクリーム色に
30gしっかり焼き色のある濃い黄色に

これは砂糖と卵たんぱくのメイラード、メイラード反応よるものと考えられます。

メイラード反応とは、食品を加熱した時に、糖とアミノ酸化合物(アミノ酸・タンパク質など)が反応して褐色物質を生成することをいいます。焼き色や香ばしい風味を生み出す化学反応のことで、メイラード反応は食品の美味しさを左右する大切なポイントの一つになります。

砂糖の量が多いほど色づきやすくなるのです。味だけでなく、見た目にもこんな違いが出るのは楽しい発見でした!

シンプルなレシピだからこそ、ちょっとの違いで無限に広がる奥深さ

プリン

今回のプリンの固さ実験、いかがでしたか?
今回の実験では砂糖の量だけを変えましたが、プリンの食感や濃厚さを左右するポイントは他にもあります。

 卵黄を多くすると、滑らかで濃厚に
 卵白が多いと、しっかり固めの食感に
 黒糖やはちみつ、甜菜糖など砂糖の種類によっても硬さが大きく変化しますよ。

プリンはとってもシンプルなレシピだからこそ、ちょっとの違いで無限に広がる奥深さがあります。
ぜひ、あなたのお気に入りの“ベストバランス”を見つけてみてくださいね。

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