朝は作らない!パンとスープで整える朝ごはん

パン作り

こんにちは。富澤商店にてレシピ考案をしております、マスダアイミです。
皆さんは、朝ごはんをちゃんと食べていますか・・?
実は今、朝食を食べない「朝食欠食」が特に子どもや若い世代で課題になっています。
今年の春、食育に関する農林水産省主催の説明会に参加した際にも、この「朝食欠食」について触れられていました。
朝ごはんは、1日を元気にスタートするためにも大切な食事。
できることなら、しっかり食べたい。
家族にも、ちゃんと食べてもらいたい。
・・・でも、現代を生きる私たちはとにかく忙しい!
私自身も、小さな子どもを育てながら仕事をしていますが、朝は本当に時間との勝負です。
子どもの支度をして、自分の準備をして、家事もして……。
同じように仕事をしながら子育てをしている方にとって、朝はまさに戦場ではないでしょうか。
ゆっくり朝ごはんを作る時間なんて、なかなかありません。

それでもきっと根底には、
「できればしっかり栄養を摂りたい」
「家族にもちゃんと食事を用意したい」
という気持ちがあるはず。

だから私は「朝ごはんを頑張って作る」のではなく、「朝はほとんど調理しなくても食べられるようにしておく」ことを大切にしています。

今回は、そんな私が日々実践している「朝ごはんの仕込み」をご紹介します。
パンは冷凍しておく。
スープはストックして、朝は温めるだけ。
フルーツは切って添えるだけ。
朝に一から作らなくても、少し前に準備しておくだけでパンとスープの朝ごはんはぐっと身近になります。
併せて、簡単に作れてストックもできる、朝ごはんにぴったりのスープレシピもご紹介します。

おにぎりとみそ汁のように、パンとスープで朝ごはん

私は仕事柄、家にはいつもパンがあります。
とはいえ、パン講師だから毎食パンを食べている……というわけではなく、私の場合、パンを食べるのはほとんど朝食です。
パンは、忙しい現代の朝ごはんにとても向いていると思っています。
何より、さっと用意できて、ぱぱっと食べられる。その手軽さは、時間のない朝には大きな味方です。
実際に、朝食にパンを取り入れている家庭も多く、パンは今や日本の朝ごはんの定番のひとつになっています。

ただ、いくら手軽だからといって、
「パンだけ」
「パンとコーヒーだけ」
「パンと牛乳だけ」
では、育ち盛りの子どもはもちろん、1日の栄養を考えたときにも、少し物足りなさを感じます。

そこで私がおすすめしたいのが、パンにスープを一杯合わせること。
野菜や肉、卵、豆類などをスープの中に入れてしまえば、忙しい朝でも一皿でいろいろな食材を摂ることができます。
「おにぎりとみそ汁」があれば、それだけでも朝ごはんらしい一食になるように、パンにもスープを合わせる。
ベーコンにオムレツ、サラダにフルーツ……そんなホテルライクな朝食も優雅で素敵ですが、毎朝そこまで時間をかけて作ってはいられません!
だからわが家では、「パン+スープ」を朝ごはんの基本形にしています。

パンを焼いて、スープを温める。
余裕があれば、そこにフルーツを添える。
それくらいなら、忙しい朝でも無理なく続けられます。

朝は作らない!作らなくても充実させる朝ごはんとは

私は毎朝、手作りのパンとスープを食卓に出しています。
……なんて言うと、
「朝からずいぶんこだわって、時間をかけているのね!」
と思われるかもしれません。
でも実は、私は基本的に朝は料理をしません。
パンは冷凍庫から出して温めるだけ。
スープも作り置きしたものを温めるだけ。
朝、包丁を使うとしたらフルーツやパンをカットするくらいです。

つまり、朝ごはんを朝に一から作るのではなく、ストックしておいたものを朝に上手に利用するという生活をしています。
朝の時間をラクにしながら、きちんと食べる。
そのために私が普段どんな準備をしているのか具体的にご紹介します。

パンはひとつずつ包んで冷凍ストック

日々の試作で焼いたパンは、その日や翌日に食べない分を基本的に冷凍しています。
パンは乾燥しやすく、冷凍庫のにおいも移りやすいため、ひとつずつラップでぴったりと包みさらに保存袋に入れて冷凍庫へ。

これは手作りのパンだけでなくパン屋さんで買ってきたパンにも使える方法です。

私はパン屋巡りも好きなので、たくさん買ってきたときには冷凍して、少しずつ楽しんでいます。
おいしく食べるなら、保存期間の目安は2週間程度。

朝になったら、
「今日はどれを食べようかな?」
と、その日の気分で冷凍庫からパンを選びます。
そして私がよくする戻し方は、「電子レンジ+トースター」。
ラップに包んだままの冷凍パンを、電子レンジ600Wで20秒ほどを目安に加熱します。
ここで完全に熱々にするのではなく、パンのやわらかさが戻る程度で止めるのがポイント。
加熱しすぎると水分が抜けて、しわしわになったり硬くなったりするので注意します。やわらかさが戻ったら、仕上げにオーブントースターへ。
表面をさっと焼くことで、皮のパリッとした食感が戻ります。
そしてもうひとつ大切なのが、焼いたパンは、おいしい状態のうちに冷凍しておくこと。
「少し古くなってから冷凍」するのではなく、食べきれないと分かったら早めに冷凍しておくと、解凍したときにもパサつきにくく、おいしく食べられます。
もちろん、すべてのパンを同じように戻す必要はありません。
パンによっては蒸籠で蒸してふっくらさせたり、電子レンジだけで温めてもちもちの食感を楽しんだり。
パンの種類や、その日食べたい食感に合わせて戻し方を変えるのもおすすめです。

スープは時間があるときや、家事の合間に仕込んでストック

パンに合わせるスープも、冷凍できるものは冷凍ストックを活用しています。
夕飯を作りながら、ほかの料理を煮込んでいる間に。
あるいは、ちょっと時間に余裕があるときに。
そんな「ついで時間」を使ってスープのもとを作り、保存袋などに入れて冷凍しておきます。

朝は冷凍庫から取り出して温め、牛乳や豆乳でのばすだけ。
今回は、いろいろな野菜でアレンジできる、わが家の定番「ポタージュのもと」をご紹介します。

【レシピ】野菜を摂ろう!ポタージュのもと

【材料】4人分
  • 玉ねぎ 約1/2個(100g程度)
  • 好きな野菜 200g程度
  • 玉ねぎ麹 大さじ1〜1.5
  • 水 200g
  • 油(バターでも可)10g程度

※野菜は、にんじん、じゃがいも、ブロッコリー、かぼちゃなど。冷蔵庫にあるもので作れます。
※わが家では玉ねぎ麹を使っていますが、顆粒コンソメでも代用できます。その場合は小さじ1弱程度を目安にしてください。

【作り方】

1.基本は、玉ねぎとそのとき使いたい野菜を合わせて300g程度用意します。
2.玉ねぎと野菜をざくざくと切ります。

3.鍋に油を入れ、玉ねぎと野菜を軽く炒めます。

4.玉ねぎが透き通ってきたら、水と玉ねぎ麹を加えます。
5.沸騰したら蓋をして、弱火で15〜20分ほど、野菜がやわらかくなるまで煮込みます。

6.ブレンダーにかけて、なめらかなペースト状になったら「ポタージュのもと」の完成!

私はこれを冷凍保存しておき、朝は必要な分だけ取り出して、牛乳や豆乳で好みの濃さにのばして使っています。
最初から牛乳を加えてスープにしておくのではなく、野菜のペーストの状態でストックしておくのがポイント。冷凍庫でも場所を取りにくく、その日の気分に合わせて濃さを変えたり、牛乳や豆乳を選んだりとアレンジもしやすくなります。
野菜が苦手な子どもでもポタージュにすると飲みやすく、大人にとっても、忙しい朝にさっと野菜をプラスできるのでおすすめです。
朝はパンを温めて、ポタージュのもとを牛乳でのばして温めるだけ。
これで朝ごはんの完成です!

朝に作らなくても、パンとスープの朝ごはんは作れる

朝ごはんは大切。
そう分かっていても、毎朝きちんと作ろうとすると、それだけで負担になってしまいます。
だから私は、「朝ごはんをちゃんと食べる=朝から頑張って作る」ではなくても良いと思っています。
時間のあるときに焼いたパンを冷凍しておく。
夕飯を作るついでに、スープのもとを仕込んでおく。
朝はそれを温めて、余裕があればフルーツを切って添える。
それだけでも、パンとスープの朝ごはんは十分に整います。
そしてもうひとつ大切なのは、それが必ずしも手作りである必要はないということ。
パンは買ってきたもので十分ですし、スープだって、お湯を注ぐだけのものやレトルトのものに頼ったっていい。
大切なのは、「朝ごはんを作らなきゃ」「ちゃんと用意しなきゃ」と無理をすることではなく、忙しい朝でも何かを食べられるようにしておくことなのだと思います。
時間があるときにはストックや作り置きを。
時間がないときには市販品を。

そのときの暮らしに合わせて、上手に頼ればいい。
「ちゃんと食べたい」という気持ちと、「できるだけラクをしたい」という気持ち。
どちらも諦めずに、自分や家族が無理なく続けられる方法を見つけておくことが、毎日の朝ごはんを豊かにしてくれるのかもしれません。
ぜひ、冷凍庫にお気に入りのパンやスープのストックを用意して、時には市販品にも頼りながら、頑張りすぎない朝ごはんを楽しんでみてくださいね。

コラム執筆:マスダ アイミさん

マスダ アイミさん
マスダ アイミさん

湘南・茅ヶ崎にてパン教室「OVEN 暮らしのパン教室」主宰。

『お家のオーブンから幸せを』をモットーに、
国産小麦や手に入れやすい範囲でのこだわり素材を使い、
作りやすいのに美味しい!と思えるパン作りを提案されています。

天然酵母を使ったレシピを中心としてパンや酵母菓子など、
特に、白神こだま酵母の良さや魅力を提案されています。

2024年には麹や発酵食のスペシャリストである「薬膳麹士」を取得され、同年10月より、『パンと麹をメインに、発酵をふだんの暮らしに取り入れる!』をテーマとした オンライン教室「発酵 暮らしごと」を開催されています。

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