
Lesson 9
基本のガトーショコラ
しっとり濃厚な
ガトーショコラの本格レシピに挑戦!
ガトーショコラとはフランス語が語源で、「焼いたチョコレート菓子」を意味します。
しっとり濃厚な食感。チョコレートの味と風味が楽しめるガトーショコラを作ってみましょう!
はじめに、
作り方を動画で予習
次に、
5ステップで流れをつかんで
1.溶かす

チョコレートとバターを湯せんにあてて溶かす。
このタイミングで、薄力粉とココアは一緒にふるっておきましょう。
POINT
チョコレートとバターを溶かすときの湯せんは、50℃程度にしましょう。グラグラと沸かしてしまうと飛び跳ねたお湯がチョコレートに混ざったり、風味を損ねる原因になります。
2.泡立てる

卵黄とグラニュー糖を合わせて湯せんし、ホイッパーでもったりするまで混ぜる。
卵白にグラニュー糖を数回に分けながら加えて、ハンドミキサーでしっかりとしたメレンゲを作る。
POINT
- 状態は異なりますが、卵黄と卵白にそれぞれ空気を含ませていきます。
- 卵黄はグラニュー糖を加えてしっかり混ぜて空気を含ませることで、溶かしたチョコレートとなじみやすくなります。
- 卵白は一度にグラニュー糖を加えるとうまく泡立たなくなるため、必ず何度かに分けて加えてください。しっかりとしたツヤのある、なめらかなメレンゲになるまで泡立てましょう。
- グラニュー糖はメレンゲの泡立ちを抑え、キメを整える効果があります。今回のようなふんわりとした柔らかいメレンゲを作りたいときは数回に分けてグラニュー糖を加えると上手に泡立ちます。
3.混ぜる

溶かしたチョコレートとバター、卵黄の生地を混ぜ合わせる。メレンゲの半量を混ぜ合わせて、ふるっておいた粉類を合わせる。粉が混ざり切らないうちに残りのメレンゲを加えて合わせ、メレンゲが混ざり切らないうちに生クリームを一度に加えて混ぜ合わせる。
POINT
- ガトーショコラの一番のポイントはこの「混ぜる」工程!まずバターと合わせて溶かしたチョコレートと卵黄生地は均一な状態になるまでしっかり混ぜます。
- メレンゲは加える直前に、一度ホイッパーでなめらかな状態になるまで混ぜることで他の生地と合わせやすくなります。
- あまり混ぜすぎるとメレンゲに含ませた空気が潰れてしまうので、粉類やメレンゲが混ざり切る前に次の材料を加えていきます。
4.焼く

生地を型へ流し入れ、180℃に予熱したオーブンで30分焼成する。
POINT
焼き上がりの目安は表面を触ってみたときに弾力のある状態になっていること。触った瞬間に生地が「ジュッ」とへこむようだとまだ生焼けです。少し焼き時間を追加してみましょう。
5.カット・ラッピングする

完全に冷めたら、粉糖をかけて仕上げる。カットしてラッピングをすれば、素敵なギフトにも。
POINT
- ガトーショコラをカットするときは、冷蔵庫でしっかり冷やしてから切るのがおすすめ。
- カットに使う包丁をお湯で温めて水気は拭き取ってから切ると、綺麗な断面に仕上がります。
- 三角形にカットしたケーキのラッピングはちょっと難しいので、動画で包み方をチェックしてみてください。
失敗かな?と思ったら
お悩み解決Q&A
- Qメレンゲがうまく混ざりません。ところどころダマが残ってしまいます。
-
A
メレンゲの泡立てすぎや、メレンゲが固まってしまっているとうまく混ざりません。
泡立てはツヤのあるなめらかでしっかりとしたメレンゲになるまで行うことと、混ぜる直前に泡立て器でなめらかになるように混ぜてキメを整えてあげればダマにならずスムーズに混ぜ合せることができます。
- Qガトーショコラが陥没してしまいました。どうしてでしょう?
-
A
ガトーショコラはもともと焼きたては盛り上がり、冷えていくうちに多少へこむお菓子です。
空洞ができたり、中央部分が極端に陥没する場合は、失敗の可能性があります。原因はいくつか考えられますが、焼きが足らず生焼けの状態になってしまっていたり、メレンゲが良い状態で混ぜられていないこと、卵黄と合わせたチョコレートの生地が冷えてしまっていることなどの可能性が高いです。
「Q.メレンゲがうまく混ざりません。ところどころダマが残ってしまいます。」のポイントに気を付けてメレンゲを混ぜていただくことと、湯せんで温めた生地が冷える前に作業が終えられるように、手早く作るようにしましょう。
- Qガトーショコラが膨らみません。どうしてでしょう?
-
A
こちらもいくつかの原因が考えられますが、すべての材料を合わせてから生地を混ぜすぎると膨らみが悪くなります。
またメレンゲの泡立て状態もポイント。空気をたっぷり含ませたしっかりとしたメレンゲになるまで泡立てられていない場合、ガトーショコラを膨らませることができず高さが出なくなってしまいます。
- Qチョコレートは別なものでもいい?選び方がわかりません。
-
A
このレシピで作るときは、乳製品を含むミルクチョコレートやホワイトチョコレートではなく、乳製品を含まないスイート(またはビター)チョコレートを選ぶのがおすすめです。
苦いチョコレートが苦手な方は甘めに仕上がるようにカカオ分60%未満のものを、ビタータイプがお好みの方は60%以上のものを選ぶとおいしく召し上がっていただけます。
- Qサイズ違いで焼きたいのですが、どうしたらいいですか?
-
A
このレシピは15cmで焼いていますが、サイズ違いで焼くときは計算すればある程度分量の目安を出すことが可能です。
- 18cmの場合:すべての材料を1.5倍で計算する。作り方はそのままでOK
- 12cmの場合:すべての材料を0.7倍で計算する。作り方はそのままでOK
オーブンの焼き温度は変わりませんが、焼き時間が少し異なります。5分前後を目安に様子を見て、焼き上がりを確認してください。
あまり分量が少なくなってしまうと作りづらくなるので、これ以上小さくしたい場合は生地量はそのままで型の個数を増やすなどして作るようにしてください。
濃厚・どっしりな仕上がり
富澤商店のガトーショコラキット

とにかく「混ぜていく」だけ!
準備した材料を混ぜていき、型に入れて焼くだけ!とっても簡単に、美味しくできあがります。
基本の
ラッピング・道具
ラッピング編
ホールのガトーショコラを手渡すときにおすすめのラッピング。
見た目よりも簡単なラッピングですので、お好みの帯とリボンでアレンジが可能です。