BANANA & CARROT CAKE
みんな大好き、バナナケーキ&キャロットケーキ。
お家でお店の味が再現出来たらいいですよね。
今回は東京・西荻窪にある人気ショップ「エイミーズ・ベイクショップ」の
オーナー・吉野陽美さんにお店でも大人気のバナナケーキ&キャロットケーキのレシピを、
ご家庭で作りやすくアレンジして教えていただきました。
しかもワンボウルで簡単にできるのでぜひチャレンジしてみてください!
今回教えていただくのは
ベイカー /「エイミーズ・ベイクショップ」オーナーシェフ
吉野陽美さん
学生時代に、ニューヨークでアメリカンベイクのダイナミックな味わいの魅力に気付く。そのおいしさを表現する知識と技術を得るため、ル・コルドン・ブルー東京校に入学し、その後エイミーズ・ベイクショップを東京・西荻窪にオープンする。素朴なアメリカンベイクの味わいとフランス菓子の技術を融合させた、大胆かつ繊細なお菓子が多くのファンの心をつかんで離さない。
- ■ エイミーズ・ベイクショップHP
- https://amysbakeshop.com/
CHAPTER 1
ワンボウルレシピに
チャレンジ!
シンプルなバナナケーキ
BANANA CAKE
1年を通して手に入りやすいバナナを使ったシンプルなバナナケーキレシピ。
よく熟れたバナナを使う方も多いですが、このレシピでのおすすめは少し酸味のあるやや若いバナナを使用することです。
生地をツヤが出るまでよく混ぜ、しっとりと重みのあるケーキに仕上げます。
焼きあがったら、一度冷やして生地をしめてからお好みの温度に戻して召し上がるのがおすすめですが、もちろん焼き立てでも美味しくお召し上がりいただけます。
使用アイテム
レシピ動画はこちら
バターを使わない
キャロットケーキ
CARROT CAKE
バターではなく、オイルで作るシンプルなキャロットケーキ。
今回は太白ごま油を使用していますが、サラダ油や菜種油など、他の液体油脂でも問題ありません。
にんじんはチーズシュレッダーなどを使用するのがおすすめ。包丁で千切りにするよりも表面がざらつくので、生地となじみやすくなります。
しっかりと冷やしてお召し上がりください。
使用アイテム
-
ステンかみ合わせパウンド型 / 中1個
円 (税込)
購入する -
ステンパウンド型用敷紙 / 中1袋(30枚)
円 (税込)
購入する -
TOMIZAWAシリコンスパチュラ
(ホワイト) / 1本円 (税込)
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レシピ動画はこちら
CHAPTER 2
ワンボウルレシピで
注意したいポイント
生地の乳化
POINT 01
乳化とは
「乳化」とは、本来混ざり合わない性質のものが、均一に混ざり合った状態のこと。
例えば、水と油が二層に分かれた「ドレッシング」をしっかり混ぜることによって
トロッとした均一な状態にする、というイメージです。
ここでは油脂と卵を均一に混ぜ合わせて、「乳化」状態を作るポイントを見ていきます。
バターケーキの場合
〜バナナケーキ〜
バターケーキの乳化は、オイルケーキよりも慎重に行う必要があります。
まずバターと卵は必ず室温に戻しておくこと。
また油脂に水分(卵)を合わせるので、卵は2回に分けて加えます。
ハンドミキサーの使い方も重要です。
オイルケーキの場合
〜キャロットケーキ〜
オイルケーキの乳化のポイントはとっても簡単。
液体油脂と卵をしっかりとホイッパーで混ぜて、トロッとした状態にするだけです。
ここでは油も卵も冷たい状態でまったく問題ありません。
乳化の方法を
動画で詳しくチェック
バターケーキの場合
〜バナナケーキ〜
オイルケーキの場合
〜キャロットケーキ〜
成功のコツは?
バターケーキ、オイルケーキいずれの場合も、
「油脂」と「水(卵)」が均一な状態に混ざったかチェックしましょう。
オイルケーキは全体がトロッとすればOKなのでとっても簡単。
バターケーキの場合は、バターの間から卵が見えていたり、
ボウルを傾けると中身が滑るようならまだ乳化できていません。
しっかりと均一な状態になっていれば、ボウルをさかさまにひっくり返しても
中身が落ちず、乳化が成功したという目安になります。
成功させるポイントは3つ
-
POINT 1
バターケーキのバターと卵は必ず常温に戻しましょう!
どちらかでも冷たい状態だと分離してしまい、うまく均一な状態にできません。 -
POINT 2
バターケーキの卵は、2回に分けて混ぜます。
ハンドミキサーはボウルに対して垂直になるように回し、ボウルの周りに貼りついた材料は、きちんとゴムべらで落として集めてからさらに混ぜます。周りに貼りついた材料もきれいに集めることで、全体を均一な状態にできます。 -
POINT 3
オイルケーキはトロッとするまで混ぜるだけ!
ホイッパーでしっかり白っぽくなるまで混ぜればOKです。
粉の混ぜ方
POINT 02
バターケーキもオイルケーキも、第二のポイントになるのは粉の混ぜ方。
どちらのケーキも、粉類を合わせてしっかりふるっておきます。
粉を加えるポイントがそれぞれ異なるので、チェックしてみてくださいね。
バターケーキの場合
〜バナナケーキ〜
バターケーキの場合は、オイルケーキと違って具材を加える前にしっかりと粉が見えなくなるまで混ぜ切ります。
ポイントは、粉を加えてからツヤが出るまでゴムベラでよく混ぜること。
ここでしっかり混ぜればどっしりとした重めの食感になり、軽めに混ぜるとふんわりと軽い食感に仕上がります。
生地にツヤが出るまで混ぜ切ってから、具材(バナナ)を加えていきます。
オイルケーキの場合
〜キャロットケーキ〜
オイルケーキの場合、油脂と卵とお砂糖が混ざったところにふるった粉類を加えたら、ゴムベラで軽く混ぜて粉気を残した状態で具材を加えます。
ここで混ぜ切らないのがポイント。粉がいっぱい残っていて大丈夫です。
ニンジンなどの具材を加えてから、しっかりとツヤが出るまで混ぜていきます。
粉の混ぜ方を
動画で詳しくチェック
バターケーキの場合
〜バナナケーキ〜
オイルケーキの場合
〜キャロットケーキ〜
成功のコツは?
バターケーキ、オイルケーキいずれの場合も、「ツヤが出るまで混ぜる」こと。
ただし、オイルケーキかバターケーキで、ツヤが出るまで混ぜるタイミングが違います。
オイルケーキは具材まですべて混ぜ切ってから、ツヤが出るまで混ぜればOK。
具材を加えてから生地を完成させるイメージです。
逆にバターケーキの場合は、具材を混ぜる前にツヤが出るまで混ぜ、生地を完成させます。
できあがったバターケーキ生地に対して具材を加え、あとは軽く混ぜ合わせるイメージです。
成功させるポイントは3つ
-
POINT 1
バターケーキは、具材を加える前に生地を完成させるイメージです。
ゴムベラでしっかりと、ツヤが出るまで混ぜましょう。 -
POINT 2
バターケーキは、粉の混ぜ方で食感を変えられます。
しっかりと混ぜれば、どっしりと重めの食感になり、軽めに混ぜるとふんわりとした軽めの食感に仕上がります。
目指す食感に合わせて混ぜ方を変えるのも楽しみ方のひとつです。 -
POINT 3
オイルケーキは具材を加える前に、粉を混ぜ切らないこと!
しっかりとツヤが出るまで混ぜ切るのは、具材を加えてからと覚えましょう。
RECIPE