パン・お菓子教室の材料の
仕入れはどうしたらいい?
規模やスタイルに合わせた
仕入れ先選定

ストックが広ければ、割安の業務用の大きなサイズで仕入れをして、適切に保管をするのが一番。
では、大きなストックがない場合は?材料の使用頻度、使用量によって仕入れのサイズも工夫して調整する必要があります。
教室開業時は、適正な在庫量が把握しにくいため少量からの購入がおすすめ。
今は小麦粉も業務用サイズで一般的だった25kgだけではなく、15kg、10kgサイズなど使い切りやすい量で販売している仕入れ先もあります。

レッスン方法は専用のスタジオ持っての開校だけではなく自宅や公共キッチン、最近はオンラインレッスンを行う教室も増えてきました。
また、オンラインレッスンで生徒さんに材料をそろえてもらう場合や生徒さんへ材料をお送りする場合(※自治体によって許可が必要な場合があります)は小麦粉も含めて小分けの物があればその方が便利で管理もしやすいです。
小さいサイズであれば、ストックで場所を取らないだけでなく、その分取り扱う材料の種類を増やすことができるので、開校するレッスンの幅も広がります。

製菓材料店があればそこに足を運んでみるのもおすすめです。強力粉やレーズンなどはスーパーなどでも取り扱いがありますが、製菓材料店舗の方が安くて品質の良いものが売っていることが多く、強力粉だけでも数十種類の取り扱いがあるお店もあります。実際に目で見て確認ができるので、購入後にサイズや色味がイメージと違ったという心配もありません。

通販サイトから購入する手もあります。小売で割高になるのではと思いがちですが、現在は卸専用のネット通販サイトが豊富にあります。
見積不要で豊富な品揃えから選んで購入が可能。予想外の商品を見つける楽しみなどネットショッピング同様の強みがありつつ、掛け払いをはじめとした卸特有の便利な仕組みも利用可能。さらに、小ロットに対応しているところも多く、ロスをカットできるのも魅力です。
住んでいる地域によって配送料や日数が異なるので事前に確認しておきましょう。
また、サイトによっては購入金額に応じてお得な割引が適用されたり、定期的にクーポンを配信しているところもあるので、こまめにチェックしながらお得に使うのがおすすめです。

ネットで気軽に注文できる通販。営業担当を通じて見積もりを取る手間も省け、利便性は最も高いといえます。また、地域によっては翌日配送や、一定価格以上で送料無料のサービスなどもありがたいサービスの一つです。

専門卸業者(食品総合卸)で仕入れをする場合ネット検索や他店の仕入れ先を参考に業者を見つけて、事前に見積もりを発行、価格交渉を経てお取引となります。卸業者に依頼する場合は担当営業がつくため、営業の提案力が高いというのも確認したいポイントのひとつです。
規模の大きい教室ほど一度に多く仕入れることが価格交渉がしやすいのが卸業者ですが、自宅開業の場合などはその他の仕入れ先がおすすめです。

材料を仕入れるにあたって、定番の強力粉や砂糖は大きなサイズで仕入れるのがおすすめですが、その他の材料は小分けで購入が出来れば、ロスなく様々なレッスンを行うことができます。
また、新しいレシピを検討するときにも小ロットから購入できるメリットは大きいです。

仕入れ先によってメリットデメリットがあります。欠品などのリスク回避や利便性、価格からいくつかの仕入れ先を併用することをお勧めします。
開業時などは特に仕入れ先を絞らず、大体の仕入れ量の把握ができてから具体的に検討していくという方法もあります。