カフェ・パン屋さん・ケーキ屋さんで使う主な材料です。
- ・薄力粉
- ・強力粉
- ・バター
- ・砂糖
- ・塩
- ・果物/ドライフルーツ
- ・ナッツ類
- ・チョコレート
- ・コーヒー豆
- ・紅茶
強力粉・薄力粉・砂糖などの大量に使うものは小さなお店でも自分で買いに行くのではなく、店舗に運んでもらう形で仕入れるのが理想的。
お店のこだわりや売価設定からどんな材料を仕入れるか決めましょう。
仕入計画は、原材料や販売する仕入品の仕入金額や仕入先が何社あって、どのくらいの数や金額を仕入れるのかといったことを予定するものです。
まずは、お店のストックの広さや販売予測から適正在庫を確認しましょう。
開業時は適正な在庫量が把握しにくいため、随時チェックして過不足が生じないよう管理が必要です。
計画作成時に、詳細が決まっていなければ、仕入先の名称や仕入先数を書いておきましょう。また、既に仕入先毎の仕入原価率が決まっているときは、それぞれの仕入金額まで予定しておきましょう。支払い条件なども決まっていれば記載しておきます。
使用する食材毎に適した発注方法を選び管理することが大切です。
- ▼ 発注方法
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・定量発注:1回あたりの発注量を定める
・定点発注:在庫量が最低必要量を下回った時に発注する
・定時発注:常に一定時間を決めて発注を行う
発注方法を検討したら、作業同線に考慮した保管場所・容器の置き場所を決めておくとよいでしょう。
1)専門卸業者
専門卸業者(食品総合卸)は一般的な仕入先のうちの一つです。ネット検索や他店の仕入れ先を参考に業者を見つけて、事前に見積もりを発行、価格交渉を経てお取引となります。卸業者を検討する際には、相みつといって複数の業者から見積もりをもらって検討することが一般的ですが、検討時には価格・品質のほかに、供給量が安定しているか、配送条件・支払方法がマッチしているか等も確認、検討するようにしましょう。
特に配送条件や支払い方法は後で変更できない場合もありますので事前にしっかり確認することをお勧めします。
また、卸業者に依頼する場合は担当営業がつくため、営業の提案力が高いというのも確認したいポイントのひとつです。
商品の価格が高騰した際に代替えとなる商品を提案してくれたり、他店で好評な商品を教えてくれたりする仕入れ先会社は信頼度も上がりますよね。
- ・大量に仕入れる場合は小売店より安価になる場合がある。配送・掛売対応も可能。
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・新しい商品を仕入れる際には都度見積が必要な為、急いでいる場合に間に合わない可能性も。
・小ロットでの購入には不向き。
・配送回数・日程が決まっていて在庫管理が難しい場合も。
2)製菓材料店舗
製菓材料店があればそこに足を運んでみるのもおすすめです。強力粉やレーズンなどはスーパーなどでも取り扱いがありますが、製菓材料店舗の方が安くて品質の良いものが売っていることが多く、強力粉だけでも数十種類の取り扱いがあるお店もあります。
実際に目で見て確認ができるので、購入後にサイズや色味がイメージと違ったという心配もありません。
また地域の菓子材料店では事業者向けに配送を行っている場合もあります。小規模の店舗であれば都度買いに行くという仕入れ方法もあります。
通常仕入れでは使用しない場合も急な欠品時に備えて近くの製菓材料店舗がどこにあるのか調べておくとよいでしょう。
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・近くに店舗があれば急な欠品時などに買いに行ける
・豊富な品揃えから実際に手に取って商品を選べる -
・卸価格ではないため、価格が割高になってしまう。
・業務用の商材の取り扱いはない場合もある
新商品の試作品を作る際など少量で取り扱いのある小売店は便利です。また、店舗によってはネット通販を行っているところも多くネット販売と実店舗をうまく活用して仕入れるのもおすすめです。
3)ネット通販
通販サイトから購入する手もあります。小売で割高になるのではと思いがちですが、現在は卸専用のネット通販サイトが豊富にあります。
見積不要で豊富な品揃えから選んで購入が可能。予想外の商品を見つける楽しみなどネットショッピング同様の強みがありつつ、掛け払いをはじめとした卸特有の便利な仕組みも利用可能。さらに、小ロットに対応しているところも多く、ロスをカットできるのも魅力です。
住んでいる地域によって配送料や日数が異なるので事前に確認しておきましょう。
また、サイトによっては購入金額に応じてお得な割引が適用されたり、定期的にクーポンを配信しているところもあるので、こまめにチェックしながらお得に使うのがおすすめです。
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・実際に専門店へ足を運ばずに豊富な食材から購入が可能。
・小ロットから24時間いつでも購入でき、小売価格よりも割安。
・掛売に対応している場合も多く、月末締め翌月払いが可能。 -
・商品を直接手に取って確認できない。
・配送料が別途かかる場合もある。
実際にインターネットで【製菓 仕入れ】【製パン 仕入れ】のワードで検索してみましょう!
ネットで気軽に注文できる通販。営業担当を通じて見積もりを取る手間も省け、利便性は最も高いといえます。
また、地域によっては翌日配送や、一定価格以上で送料無料のサービスなどもありがたいサービスの一つです。
お店のコンセプト、規模にあった
仕入れ先を検討する
材料のことを考えたとき、「オーガニック品のみを使いたい」「産地にこだわりたい」といったように、材料に関してこだわりたい部分が出てくる場合もあるはず。
これらを改めて振り返り、どんな材料を仕入れたいのか具体的なイメージを浮かべてみましょう。
こだわりはあるが具体的にどう仕入れたらよいかわからない場合は、仕入れたいジャンルや食材を扱っている専門業者に相談してみるのもおすすめです。
実際に提供するメニューから、必要な材料をピックアップしてみましょう。そして、業者から仕入れたい材料を書き出します。
使う頻度が少ないものや、調味料などの近くで手に入れられるものはリストから除外しておくと、よりわかりやすくなります。
仕入れ先は1つに絞らなくてもOK
仕入れ先によってメリットデメリットがあります。欠品などのリスク会費や利便性、価格からいくつかの仕入れ先を併用することをお勧めします。
開業時などは特に仕入れ先を絞らず、大体の仕入れ量の把握ができてから具体的に検討していくという方法もあります。
①池伝株式会社【専門卸業者】

「池伝株式会社」は創業1943年の洋菓子材料の専門総合商社です。国内外から10,000種類以上の製菓・製パン材料の取り扱いがあります。
有名洋菓子店との取引も多く、また全国に拠点があり、ニーズに合わせた商品配送サービスを行っている点も強みです。
→サイトはこちら(https://www.ikeden.com/)
②関東商事株式会社【専門卸業者】

「関東商事株式会社」は創業1947年の製菓製パン専門商社。関東5か所に拠点を持ち、メーカー約100社の取り扱いがあります。
更に、原材料卸売のみではなく自社で業務用冷凍生地の製造販売や、店舗設計や経営相談まで手掛けています。
→サイトはこちら(https://www.kantos.co.jp/)
③富澤商店 卸【ネット通販】
・富澤商店【製菓材料店舗】

「富澤商店 卸」は創業1919年の老舗製菓製パン材料店「富澤商店」が運営している卸専用サイトです。
製菓・製パン材料を中心に、和菓子材料、洋食材、和食材、豆、中華、エスニックと幅広いカテゴリー、産地・品質にこだわった商品展開が強みです。
店舗の富澤商店は関東中心に全国に約80店舗を展開していて通販サイトとの併用もおすすめです。
→サイトはこちら(https://b2b.tomiz.com/contents/guide)
④Amazon business【ネット通販】

「Amazon business」は個人向けのAmazon.co.jpに、ビジネス向けの機能やサービスを追加した、法人・個人事業主様向けの通販サイトです。
数量値引きや後払い決済の選択が可能で、個人向けサイト同様にジャンル問わず豊富な品ぞろえが魅力です。
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