cuoca×CHIYODA くまちゃん型誕生までの道のり

「cuoca×CHIYODA」の完全オリジナル焼型、「くまちゃん8個型」。

ぽってりとした丸いほっぺに、つんととがったお鼻、
お利口そうな表情の「くまちゃん」は、
そのまま焼きっぱなしでも、チョコペンなどで
デコレーションしてもかわいく仕上がります。


そんな、「くまちゃん」の誕生までの開発秘話をご紹介しちゃいます!

※CHIYODA型の販売は、TOMIZオンラインショップ限定です。
TOMIZ直営店、cuocaオンラインショップではお取り扱いがございません。

 START May2004

企画スタート

企画がスタートしたのは、2014年の3月。
商品開発チームで千代田金属さんを訪問し、新作焼型の打合せを行いました。

これまで、マドレーヌやフィナンシェといった、お菓子屋さんの定番の焼型に加え、ハートやマロンなど、季節のお菓子にぴったりの型を数々商品化してきました。
でも「今年は何かもっと新しいものを作りたい!」と商品開発チーム一同の気持ちが一致!今までにない、新しいモチーフを、千代田金属さんと考えることになりました。

「焼きっぱなしで、誰が作っても形になるものがいいよね!」

「お子様からお年寄りまで、
どんな方にプレゼントしても喜ばれるかたちで」

「ココアやナッツ、フルーツなど、いろんなフレーバーにも合うもの」

など、それぞれがアイデアを出していく中…
毎年バレンタインキットでも絶大な人気を誇るあの動物しかない!
やっぱり「くまちゃん」だ!と満場一致で決定。
みんなに愛されるキャラクター「くまちゃん」が、CHIYODA型クオリティで
焼くだけでかわいく出来上がったら、きっとたくさんの方に喜んでいただけるはず…

チヨダ型の写真

焼型作りは何から始まる?

5月、いよいよ本格的に作業がはじまりました。
みなさま、焼型作りってどんな事から始まると思いますか?
まずは、デザインおこしからです。

紙粘土でモデル作り

「お鼻はとがって」「顔はぽってり丸く」など、商品開発チームと制作チームでわいわい言いながらデザインのイメージを出していき、絵だけではやっぱりイメージが湧かない!と、紙粘土を使ってモデルを作りました。
それがこちら!

July 2014

クレイモデル完成

7月、こちらから送ったデザイン画と紙粘土を元に、千代田金属のデザイナーさんが作ったクレイモデルが完成。
送った紙粘土のモデルをベースに、天板に適したサイズ、金属の型を作るのに適したラインに修正を加えてくださっています。
あの紙粘土が、こんな風にかたちになるなんて!これぞ、プロの仕事!

ひとまわり小さく

この段階では、くまちゃんのサイズは少し大きめで、ひとつの天板に6個の設計でした。

しかし、実際に出来上がったお菓子を食べることを考えたら
「かわいいけど、結構大きいかも…」
「せめて2口で食べられるサイズの方が、プレゼントにもしやすいんじゃない?」
ということで、サイズをひとまわり小さく、
1枚の天板に8個の設計に変えてもらうことに。

さらに「鼻はもう少し尖らせて」「おでこはもう少し丸みを持たせて」など細かい箇所をお直ししてもらいました。
クレイモデルの修正は、デザイナーさんが竹から手作りしたヘラや筆を使って、少しずつお水を塗りながら調整します。

一番悩んだのは…

修正作業の中で一番悩んだのは、「くまちゃんの鼻どうする問題」です。
目や鼻のように、あまり小さい模様をつけると焼き菓子にしたときにうまく形が出ずに消えてしまいます。

目は自由にデコレーションしたいから、ついてなくてもいいけど…
鼻はあったほうがいいのか、ないほうがいいのか?!
も、鼻はないと何だかのっぺりしてしまうんじゃない??
悩みに悩んで、次回までの課題となりました。

細かい調整

後日再び、デザイナーさんが修正したクレイモデルを持ってきてくれました。
8個型用にサイズを小さくして、そして肝心の鼻もついています。
まだどうしようか決めかねていると、デザイナーさんがその場でクレイモデルの鼻を取って見せてくださいました。

実際見るのと想像するのは違いますね…
「やっぱり鼻があった方が断然かわいい!」ということで、鼻は付けることに決定!
あとは千代田さんの長年の経験を元に、焼いても消えない鼻のサイズに調節していただきました。

試作を繰り替えす日々

8月、 シリコンで作ったサンプルが届きました。
これはまさに理想通りの見た目!
でも、シリコン製なので、ぐにゃぐにゃです。
早速、これを使って社内のパティシエにお菓子を焼いてもらいましたが…
1回目の試作は天板にシリコンが押しつぶされ、せっかくのくまちゃんの鼻が潰れてしまいました。
2回目は、天板に直接つかないよう、シリコン型をセルクルなどを使って浮かせて、慎重に焼きました。

やっぱりシリコンと金属では火通りが違いますね、焼き色はいまいち。
でもフォルムはこれでバッチリということで、次の「金属型にする工程」に!

September 2014

ついに金属のサンプルが!

9月、金属で作った個型のサンプルが届きました。
まだ天板に連結もされていないし、表面加工もされていません。
でも、惚れ惚れするほど美しいフォルム
作った職人さんの熟練の技が光ってます!

ひとつずつ、丁寧に

この個型を作る現場を見学させていただいたのですが、数十トンの力がかかる年季の入った機械で、1個ずつていねいに成型されていく様子は、まさにプロの現場でした。

October 2014

ものすごくかわいい!

そして10月、ついに待ちに待った完成品がやってきました。
かわいい!ものすごくかわいい!
8個連結され、表面加工もつやつやに施され、かわいさが倍増です。
うれしさのあまり、社内で「できたよ〜」とお披露目!
スタッフ一同「これはかわいすぎる!」「次に買うCHIYODAはくまちゃんに決めた!」
など、はやくもみんなくまちゃんのトリコに。

レシピの調整もぬかりなく

早速、できたてほやほやの「くまちゃん型」でお菓子を焼いてみました。
気になる焼き上がりですが、1回目の試作では正直いまいち…。
はじめての型なので、焼き時間も生地量もじはじめは手探りだからです。
でも、cuocaのパティシエがさささっと生地の配合を変えたり、1個に入れる生地量を調整したりして、ぴったりキレイに焼き上がるようになりました。

やはりはじめての型は使い方を間違えない事も大事ですね。
お客様にも自信をもっておすすめできるレシピができあがり、無事に撮影も終え、あとはデビューする日を待つばかり

技術と、経験と、思いに支えられて

京都桂川店での先行販売スタート後、改めて「くまちゃん型」でお菓子を焼いて、千代田金属さんを訪問しました。

皆さん、毎日毎日型を作っているけれど、なかなかその型で焼いたお菓子を食べる機会はないそうです。焼き上がったくまちゃんを大事そうに見つめてくださり、笑顔で記念撮影しました。

たくさんの方々の技術と、経験と、思いに支えられてできあがったくまちゃん型。
お客様のご家庭で、愛用していただき、そのお菓子を食べた方が笑顔になってくださることを祈ります。

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